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2009年6月6日更新 →バックナンバー


熊谷人の旅日記 Hammarby Sjöstad



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ストックホルム市中心部の南東約4kmに、Hammarby Sjöstad地区があります。ハンマルビー港岸地域と言ったら良いでしょうか。スウェーデン語で、『Sjö』は、『lake, sea』。『Stad』は、『city, town』という意味です。かつて工場や倉庫が立ち並び、その後、不法投棄などで汚染されていた土壌を改良し、水とエコを重視した地区を創ろうと、ストックホルム市が開発を進めているところです。1990年代からこの構想が始まり、全体が出来上がるのは、2015年頃で、その頃には、35,000人が暮らしたり働いたりするそうです。既に、半分以上は完成し、沢山の人々も住んでいます。

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エコと言って、先ず思い浮かべるのは何でしょうか?リサイクル、エネルギーの節約、ソーラーパネル、風力発電の風車などでしょうか?ここでは、いろいろな試みがなされています。先ずは、ゴミです。ゴミは、利用できる資源という考えです。冷暖房の熱源、有機肥料、バイオガス、リサイクル、新製品などに使用されます。その為に、しっかり分別されます。すごいと思ったのは、上の写真のようなゴミ箱の多くは、地下でパイプがつながっていて、バキュームでごみ別に収集センターに運ばれます。重いゴミを収集車に載せてという労働をせずに済む訳です。住人は、エコに興味があって移り住んだのでは無く、自然と身に着くのだそうです。

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  ゴミ袋(とうもろこし製)
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路面電車

町を歩いていると、屋根や、外壁の随所にソーラーパネルが設置されています。外出するときにボタンを押すと、室内温度が2度位下がる仕組みの家もあるそうです。乗物も、地域内にはライトレールの路面電車が走り、ストックホルム中心部へは、電車、バス、フェリー、自転車などで行けます。カーシェアリングもあります。町並みはというと、全体のデザインがしっかりしていて、高さも揃い、水に面した箇所にはテラスがあり、快適な集合住宅が、建ち並んでいます。

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ウォーターフロントですから、水に関しても、特別な思いがあります。ストックホルムでは、一日に一人当たり180リットルの水を消費しますが、この地区では、100リットルに押さえようと頑張っています。エコ重視の設備等で、現在は150リットルまでになりました。汚水もそのままではありません。排水処理施設で処理されます。できるだけきれいにして、海へと返すのです。雨水も同じです。直接屋根や庭からの雨水はそのまま運河から湖へ、道路からの雨水は、一度タンクに溜めて、きれいな部分だけを運河に流します。自然のものを自然へ帰すという発想です。一方、抽出されたバイオガスは、車やバスの燃料、ガスストーブ、などいろいろに使用されます。

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取材日:2008年3月31日/取材記者:カルメンシーターさん


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