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妻沼聖天山界隈

歴史 地域

追補編第3回 妻沼聖天山とその周辺のみち

聖天山境内の整備された参道

前回の続きです。
「歴史のみち景観モデル地区」の「みち」を取り上げます。
「みち」は道路・街道・往還・路地・参道という言葉を含みます。
聖天山境内の参道も「みち」です。
聖天山とその周辺の「みち」にスポットを当ててみました。
開創840年の歴史を持つ妻沼聖天山には、境内に参拝道や生活道が何本も通っています。
埼玉県の「歴史のみち景観モデル地区」に相応しいと思います。
現在歩道工事が進められている県道羽生妻沼線や県道太田熊谷線は、歴史を刻んできた「みち」です。古くは県道羽生妻沼線は「尾島道」と呼ばれていました。利根川をはさんで、群馬県尾島方面から参拝する人々の主要な街道になっていたのです。
前回の古い絵図面にも聖天山と歓喜院の間を走る街道として太く描かれています。

■埼玉県道羽生妻沼線歩道工事

県道羽生妻沼線完成区間

埼玉県熊谷県土整備事務所から提供の資料から、整備の経過と事業費を紹介します。
【経過】
平成24年11月に妻沼地域から埼玉県知事へ整備要望書が提出され、その2か月後には、埼玉県熊谷県土整備事務所から熊谷市へ整備計画案が提示されました。前回も書きましたが、埼玉県の対応の早さに驚きました。
「歴史のみち景観モデル地区」に指定されたことが影響したのでしょうか。素晴らしいことです。
その後、地域住民説明会で了承され、熊谷市景観まちづくりプランが策定された年の、平成26年7月から測量と詳細設計に入りました。
そして、平成28年6月に歩道整備工事第1工区が着手され、現在は第3工区が工事中で、第4工区は平成31年3月までの事業となっています。

【事業費】
26年度  8,929,440円(測量、詳細設計)
28年度 35,000,000円(1工区)42,000,000円(2工区)
29年度 50,000,000円(3工区)
(30年度 4工区の事業費未発表)

■埼玉県道太田熊谷線

県道太田熊谷線の歩道

景観まちづくりプランの整備方針は、「安全で快適に歩ける通りへ」と示されています。この県道の歩道はアンケート調査などでも評価が低く、改善を求める声がありますが、既に、一度歩道の整備が行われいる区間です。(いつ頃工事が行われたか不明)
歩道整備の方式は3つあり、それぞれのメリット、デメリットを熊谷県土整備事務所担当の方から教えていただきました。

県道羽生妻沼線の歩道

①マウントアップ方式
・メリット 歩道と車道の分離が明確であり、歩行者と車両両方の安全性が高い。
・デメリット 高齢者や身体障害者の移動のしやすさの制約がある。
       (車両乗り入れ部等で波うちが生じる)

②セミフラット方式
・メリット マウントアップ方式と比べ、高齢者や身体障害者の移動のしやすさの
      制約が少ない。
・デメリット マウントアップ方式と比べ、歩道と車道の分離が不明確である。

③フラット方式
・メリット 高齢者や身体障害者の移動のしやすさの制約が少ない。
・デメリット 歩道と車道の分離が不明確である。(車両乗り入れ部等)


県道太田熊谷線はマウントアップ方式です。現在整備中の県道羽生妻沼線は、道路空間の再配分を目的した事業で、完全な歩道形式ではないので、フラット方式に近い形状ということでした。
交通安全対策が優先して歩車道の段差を付けたマウントアップ方式から、交通弱者対策、景観視点から段差の少ないセミフラット・フラット方式が標準になってきているようです。
整備方針のとおり、早期に「安全で快適に歩ける通りへ」の実現を期待したいですね。

■熊谷市道1135号線

市道1135号線(歓喜院本坊前から)

景観まちづくりプランの目玉事業の2つ目が、市道1135号線です。聖天山と歓喜院本坊を結ぶシンボル的なみち。
現状は道路と歩道の段差があり、車も人も使いかっての悪い空間となっています。計画では、現況道路幅員4.9mに、歩道部(ケヤキ植栽部も含め)を一体として、道路、歩道の全体の幅員を11mにして、再整備を行う案が提示されています。工事の着手が、待たれます。

■それ以外の市道

光明山花蔵院

前号で取り上げた市道1088号線(県道羽生妻沼線から芝川まで)、市道1120号線(県道羽生妻沼線から南に進み、現さくら公園で市道1373号線に交差)。
市道1136号線も忘れてはならない重要なみち。県道太田熊谷線から歓喜院本坊を結ぶみちです。途中に光明山花蔵院(歓喜院管理)があります。古くは参拝道として利用されていたと思われます。
妻沼聖天山は、県道を中心に、いくつもの参拝道と生活道が入り組んでいます。こうしたみちをすべて含めた景観まちづくりになることを期待します。

■追補編第3回 妻沼聖天山とその周辺のみちの詳細情報

要望内容の
問い合わせ先
問い合わせ窓口 高際康司
電話 090-8313-9520
〒360-0201熊谷市妻沼1380-5

作成日:2018/08/08 取材記者:m.hemmi