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特定非営利活動法人くまがや地域通貨研究会

■市民活動とボランティア活動の活性化のために

特定非営利活動法人くまがや地域通貨研究会は、市民活動とボランティア活動の活性化のために発足しました。主な事業内容は、「くまがやありがとう券」の発行と、自主事業の企画・運営です。自主事業としては、高齢者施設等でのボランティアへありがとう券を配布する「ありがとう券による介護支援ボランティア活動促進事業」、生物多様性保全の啓発活動として「イエローハンカチーフ・プロジェクト」等を実施しています。ほとんどの事業で、大学や地域団体等と協力しています。今回は、その中の一つである、「ユズりあいくまがやプロジェクト」に実際に参加し、取材させていただきました。

■ユズりあいくまがやプロジェクト2016

この活動は、ゆずの木が植わっている空き家や、高齢のため手入れが大変な家のゆずを取って、それを児童養護施設や高齢者施設等に届け、冬至の日にゆず湯として使ってもらうというものです。ゆずの有効利用になるし、木の管理者の方にとっても、自分たちだけではできない手入れをやってもらえます。
ゆず狩りはほとんど行ったことがありませんでしたが、法人の方が丁寧に指導してくださり、楽しく行うことができました。また、参加者全員が楽しく会話をしながら活動していたのが印象的でした。
採集したゆずを施設に贈ったときには、施設の方の笑顔を見ることができました。「この笑顔のために頑張ったんだ」と思え、参加してよかったと強く感じました。

■「くまがやありがとう券」とは

この日の昼食では、実際に「くまがやありがとう券」を使いました。この券は、当法人が地域活性化のツールとして、前身である勉強会設立当時、注目されていた地域通貨を手本にして作成したものです。これは、熊谷市内で協力しているボランティア先等でボランティアを行うと、もらうことができます。協力店でこの券を使うと、割引やドリンクサービス等が受けられます。協力店は地元に根差した個人店が多く、口コミによって増えているそうです。
券自体のデザインは複数あり、それ自体が広告媒体にもなっています。発行枚数も9万枚を超えています。

■Win-Winの関係が大切

代表は、「ボランティアに参加した人には何かを持ち帰ってほしい」ということを大切にしているそうです。そして、主催者、参加者等関係者がお互いにWin-Winになることが大切であるとおっしゃっていました。
今回の取材や活動に参加して、ボランティア活動というのは仕事をすることとは違うため、楽しくそして何かを感じ取れること、様々な人と出会い、話すことができること。これが参加する最大の意義ではないかと改めて感じました。
多くの経験ができ、たくさんの人とつながりができていく。ボランティアとはそういうもので、さらに「自分が楽しんで、そして人のためにもなるもの」だと思っています。ですので、私のボランティア体験を友達に話し、仲間を増やしていきたいと思っています。

■特定非営利活動法人くまがや地域通貨研究会の詳細情報

所在地 〒360-0803 埼玉県熊谷市柿沼967番地3
電話番号 070-6529-0866
取材日 2016年12月18日(日)
担当 立正大学 社会福祉学部3年 塩原 達矢
立正大学 地球環境科学部2年 後藤 祐真
くまがや館 なべさん
北部地域振興センター 担当 N

作成日:2017/02/08 取材記者:北部地域振興センター