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NPO・ボランティア

地域

特定非営利活動法人ゆめたまご

施設内ギャラリー

■ゆめたまごとは

特定非営利活動法人ゆめたまご(吉田 政則 代表理事)は、障がい者の通所施設を運営し、創作活動の機会の提供や、地域社会との交流を図り、充実した地域生活を送れるよう支援している法人です。
就労が難しい方が利用されており、創作活動を主に行われています。裂き織や貼り絵といった作品を作られています。

■裂き織で作る様々な作品

裂き織機

裂き織は、古着や着なくなった着物を手で裂いて細長くし、これを横糸にして、機織りのように縦糸と交差させて作ります。古着などはたくさんの方から寄付を頂けているそうです。
裂き織で作った服は、年に一度、市内でファッションショーを行って多くの方にお披露目しており、毎年大好評だそうです。服以外にも、ポケットティッシュカバーや、利用者が絵を描いたエコバッグなど、様々な作品があります。独創的で、色合いも派手な物から落ち着いたものまで幅広くあります。施設内にギャラリーがあり、そこには所狭しと作品が並んでいます。

■個性を尊重することを大切に

裂き織で作った洋服

こちらの施設では、個性を尊重することを大切にされているそうです。共同で作業をするときも、「本人が何をやりたいか、どのようにしたいのか」ということを考えて、作業してもらうようにしているといいます。作成過程においても、利用者それぞれが何をできるか、考えていらっしゃいます。例えば、使う布やデザインを自分で決められる人は決めてもらったり、複雑な作業が難しい人には、自分のペースで単純な作業をしてもらったりと、ひとりひとりに合わせた作業をしてもらっています。

■個性を活かせる場、生きがいとなっている場

印象的だった話があります。紙をちぎって丸め、ひとつの大きな山にするという行為を、日常的にされている方がいるそうです。その山が芸術的に見え、ある美術展に応募してみると、見事に展示されたそうです。一見するとなんでもない行動かもしれませんが、ひとつの才能になっているといえます。このような個性を活かせる場があることは、利用者にとっては自分を表現する場であり、生きがいになっているといえるかもしれません。

■取材をして

ゆめたまごさんを取材して思ったことは、利用者の方が活き活きしていたということです。利用者の方が、作品の説明を笑顔で嬉しそうにしてくださいました。このことから、裂き織や貼り絵といった作品つくりが、利用者ひとりひとりが楽しく、生きがいのように感じられているのではないかと思いました。
ゆめたまごさんの商品は、とてもユニークなデザインでいい商品です。ギャラリーでは販売も行っているので、思わず買って帰りましたが、周りの友人にも好評でした。
障がい者施設×アートとも言い換えることができるゆめたまごさんの取組は、先進的なものではないかと思いました。これからも、素晴らしい商品を創って、提供してくださることを期待したいです。

■ゆめたまごの詳細情報

所在地 〒360-0834 埼玉県熊谷市瀬南176
電話番号 048-522-7210
取材日 2017年12月13日(水)
担当 立正大学 社会福祉学部4年 塩原 達矢
立正大学 地球環境科学部3年 後藤 祐真
くまがや館 なべさん
北部地域振興センター 担当 S・N

作成日:2018/01/23 取材記者:北部地域振興センター