くまがやねっと情報局

くまがやねっと > くまがやねっと情報局 > バックナンバー > くまがや人の旅日記 > チベット仏画師 飯野博昭 旅日記【ネパール カトマンドゥ編】

くまがや人の旅日記

~2016年迄掲載 趣味

チベット仏画師 飯野博昭 旅日記【ネパール カトマンドゥ編】

7月からタイ~ネパールを旅行中の飯野博昭さんが、
旅先の出来事を絵はがきにのせて皆さんにお伝えします。

ナマステー。皆さま、お元気ですか。
8月11日にネパールに入りました。カトマンドゥの空港では師匠が出迎えてくれて、そのまま師匠の家へ。一部屋を当てがっていただき、滞在スタート。
家は、昨年の地震では崩れなかったものの内部にヒビが走り2、3ヶ月は外にテントを張り暮らしたそうです。今は大丈夫。
街を歩くとがれきのままや新たに建て始めた建物もまだ多く、傷跡はまだ癒えていません。
先日はかつてチベット語を習っていた先生の所を訪れました。相変わらずの満面の笑顔で迎え入れていただき、8年の空白は瞬く間に埋められてしまったかのよう。
また、3日間程、カトマンドゥからバスで3時間弱の村アドンタールへと訪れました。ここも8年振りで、小学生の子ども達に絵を教えてきました。前もそうでしたが、元気で夢中に描く子ども達の姿は、日本ではたいへん不便に思えても心豊かな村の暮らしには教えるよりはるかに教えられる事の方が多くあるのです。足子を知るとはこの事なのかも。
9月頭までのネパール滞在。タンカの師匠のところでは、曼荼羅の描き方を教わっています。時間が余りないので、せめて下絵だけでもと頑張っています。
それではこの辺で。たくさんの感謝を込めて。

【2016年8月23日 KATMABDUにて】

■飯野博昭さんプロフィール

1970年、埼玉県熊谷市生まれ。
1995年~2000年にかけてアジア・中東・欧州放浪の後、カトマンドゥに渡り、チベット人タンカ絵師カルマ・トゥプテンに師事。カトマンドゥ、北インドのダラムサラ、日本にて制作活動を行う。
2008年より日本に拠点を移し、不定期で個展を開催。タンカの技法を用いた植物画のワークショップを行うなど、活動の幅を広げています。

≫飯野博昭さん人物伝紹介記事はこちらからどうぞ
≫飯野博昭さんfacebookはこちらからどうぞ

作成日:2016/09/16 取材記者:飯野博昭