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素敵な幼稚園保育園

地域 ~2020年迄掲載

社会福祉法人たつの子の会 羽村たつの子保育園

今回は東京都羽村市にある羽村たつの子保育園をご紹介します。
羽村たつの子保育園は昭和55年に設立した保育園ですが、今年の3月より、新しい園舎に生まれ変わりました。外観は白を基調とし、室内は木がふんだんに使われています。建物は園庭を囲むようにコの字型の作りで、園庭に面して大きな窓があります。そのため、とても明るく暖かい雰囲気です。室内などの装飾品も木とうまく調和がとれていて、シンプルでおしゃれという印象を受けました。

■方針

「よく食べ、よく遊び、よく寝る」をモットーにしています。
食材にこだわり、アレルギーを持った子でも皆と同じ食事ができるように一工夫。
また、自由でのびのびと遊ぶ園児たちは、まさにこのモットーを絵に描いたよう。この園を訪れた人たちにも「昔の子みたいね。」と言われるそうです。
遊びの中で身体能力を鍛え、転んでもケガをしない体づくりや、友達とのケンカを通してお互いの意見を尊重することを学んでいます。「環境を整えすぎず、子ども自身に考えてもらい、自分の身は自分で守れるようになってもらいたい」と佐藤園長は話されていました。

■裸足保育

裸足保育、この言葉は皆さん聞いたことがあると思いますが、どういう意味があるかわかりますか?
羽村たつの子保育園では、散歩に出る時は靴や草履を履きますが、園内にいる間は基本的に裸足で過ごします。裸足で過ごすことで、足の感覚が鍛えられ「土踏まず」が形成されるほか、親指で地をしっかり蹴り、親指からの刺激が脳に伝達され脳が発達するなど、裸足で歩くことによる効果は絶大なようです。裸足保育という理由から、床はやわらかみのあるヒノキのフローリングを選んだそうです。1年中、裸足で過ごし子供達が健やかに育つように促しています。

■伝承文化

田植えをしてもち米をつくっています。この行事はもう何年も続いており、子ども達に季節感を身をもって体験してもらう良い機会になっています。稲を植え、刈り取り、脱穀。収穫したもち米で餅つきをし、お正月には、お供え餅、ひな祭りにはひし餅をつくります。勉強したことと実体験が線となり知識として身につきます。
また、親子で田植えを行うことで、普段は見ることができない「大人が働く姿」を園児たちが目にすることもできます。両親が「仕事」をしていると知ってはいても、実際には何をしているのか見たことがない子どもは少なくありません。田植えなど、子ども達だけではできないことを大人が率先して行うことで、両親に対して「かっこいい」といったような憧れを持つのではないでしょうか。

■今後の夢

特に力を入れているのが「リズム遊び」です。みんなでピアノの音に合わせて体を動かせるように、新園舎では大きなホールも作りました。リズム遊びは前から取り組んでいましたが、今、改めて勉強しています。体の左右差を少なくしたり、しなやかな心と体を育てたり、表現するなど、色々なことに良い影響があります。「昔は遊びを自分達で考えていましたが、今は与えられたおもちゃやゲームをすることが多いと思います。保育士が指導者となり保育士を指導できるくらい、しっかりリズム遊びを勉強し波及効果を伝えていけるようにしたいと思います。」と今後の目標を話してくれました。

羽村たつの子保育園の生い立ちは、先代園長の代に遡ります。
産休明けから働く保護者達が力を合わせて開設した共同保育所から始まったのだそうです。
そして、現在の佐藤園長も、子どもの保育園探しがきっかけで現在の職に就きました。
「こういう保育園に子どもを入れたい!」という思いから生まれたので、子ども達や保護者の立場から考えた保育を行っています。

■社会福祉法人たつの子の会 羽村たつの子保育園のスポット写真

ウッドデッキの上では、おやつを食べたり遊んだりするそうです
大ホールでは、みんなでピアノに合わせてリズム遊びをします
保育室内はとてもシンプル
窓が多く、日光がたくさん入ります
給食室がのぞけるようになっています
2階からホールを見下ろせるこの窓は、園児たちのお気に入りの場所です

■社会福祉法人たつの子の会 羽村たつの子保育園

保育園名 社会福祉法人たつの子の会 羽村たつの子保育園
住所 東京都羽村市五ノ神2丁目6番20号
電話番号 042-555-3791
ホームページ 羽村たつの子保育園のホームページはこちら
協力 大和屋株式会社 工事部

作成日:2016/10/20 取材記者:cobara