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今回ご紹介する保育園は、埼玉県富士見市にある社会福祉法人みずほ愛育会けやき保育園です。
築36年という歴史ある園舎は、先生方の様々な工夫が見られます。
当時主流の園舎は、エントランスや玄関などがなく、それぞれの保育室前にある下駄箱に靴を入れるといった形式でした。そこでけやき保育園では、園舎の一角を「おしらせカウンター」と名付け、園児達の写真や活動報告などを掲示するスペースを作りました。普段の様子を見ることができない親御さんにとっては、とても知りたい情報ばかりなのではないでしょうか。
廊下や階段の壁には絵本のストーリーを絵に描いたり折り紙を貼ったりした物が展示されています。これは、園児達が廊下などを歩く際に少しでも楽しい思いをしてほしいという先生方の一工夫です。定期的に飾り付けを変えているそうですが、取材の際は『おむすびころりん』や『さるかに合戦』の飾りがされていました。
「健康な心とからだを育てる保育」をモットーに、保育の3本柱として「散歩」「薄着」「裸足」の3つを掲げています。その中でも特に「散歩」を大切にしています。
保育園の外を歩く「散歩」の時間は、自然や社会を学ぶ良い機会です。四季の移り変わりを目で見たり肌で感じたり、ご近所の人と挨拶を交わしたり、園内にいるだけでは体験できないことばかりです。もちろん足腰も鍛えられます。
5歳児になると、小学校に上がる前にお散歩の集大成として『どんどん歩き』というイベントが開催されます。毎年、先生方がコースを決めて、約10kmの道のりを歩きます。大人でもヘトヘトになってしまう距離です。約10㎞を完歩した園児達には「みんなの足は『黄金の足』になったね。これで小学生になっても大丈夫だね。」という言葉をかけるそうです。約10㎞を歩ききった達成感と『黄金の足』を手にした園児たちは、自信を持って小学生になっていくのでしょう。
けやき保育園では、約6年前から異年齢保育を取り入れています。異年齢で生活をすることによって、それぞれの年齢のこども達はお互いに良い影響があります。3、4歳の子たちは5歳のお兄ちゃん、お姉ちゃん達を見て、「こういう風になりたい」と目標ができ、5歳の子たちは下から頼られているという責任感が芽生えます。
また、主体性を育てるという保育方針のもと、その日に取り組むことや遊びたいことなどは園児一人一人が決めるようにしています。例えば、お散歩の時間。お散歩のコースは二種類あります。どちらに行きたいか、朝保育園に来た時に園児自身が選択をします。もちろん行きたくないときは保育園に残るという選択もできます。
普段の遊びも、絵本コーナーやおままごとコーナー、積木コーナーなど保育室内は遊びの種類によって棚で仕切られ分かれています。園児は遊びたいコーナーに行って、そこで遊びます。
「保育士の仕事は、環境づくりをすること。」と金髙園長は言います。
こども同士が育ちあう環境づくりを通して、「主体性」を伸ばし「かかわる力」を育てています。
そのために、異年齢による活動をして、下の子は上の子を目標にし、上の子は下の子の面倒を見るといった環境づくりや、遊びコーナーを分けることで、園児の主体性を育むようにしています。
仲間と共に成長しあい、経験を重ねていくことはとても大切なことです。
けやき保育園の園児たちは先生たちの工夫がちりばめられた、温かく愛情あふれる園舎で「けやきの木」のようにすくすくと成長しています。
保育園名 | 社会福祉法人みずほ愛育会 けやき保育園 |
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住所 | 埼玉県富士見市水子4888 |
電話番号 | 049-254-0022 |
ホームページ | けやき保育園のホームページはこちら |
協力 | 大和屋株式会社 |
作成日:2017/01/16 取材記者:cobara