「くまがや館」のカルチャースクール見学レポート

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木に囲まれた部屋で、“陶器の楽器“オカリナを奏でる

近年、習い事に対する女性の関心は高く、昨年2014年の調査では4割の女性が何らかの習い事をしているか、あるいは検討しているそうです。特に40代から年齢が上がるごとにその割合は増えていきます。

(博報堂リサーチサイト「生活定点」より)

熊谷市筑波にある「くまがや館」のカルチャースクールは、そんな女性たちが集まる場所のひとつです。

■オカリナとは?

今回、見学させてもらうのは「はじめてのオカリナ」という教室。オカリナというと一般的にはあまり馴染みのない楽器ですが、実はこのオカリナ、なかなか興味深い楽器です。
オカリナも他の楽器と同様、国際コンクールなどが定期的に開かれています。中でも「国際オカリナコンクール」は権威のあるコンクールで、昨年は韓国のホンソンで開かれています。 その国際コンクールで“大賞”を受賞したのが、日本の「ナイトオカリナアンサンブル」。そして、そのメンバーの一人が、今回見学させていただくカルチャースクールの講師、伊藤明日香先生です。

■「はじめてのオカリナ教室」見学

この教室は、月に4回(初心者・中級者、各2回)開講されています。開始10分前、先生が来る前に生徒全員が集まりました。生徒はすべて女性。平日の午前なのでおそらく主婦の方たちでしょう。先生を待つ間、楽譜を見ながらそれぞれがオカリナの練習をし始めました。
部屋から聞こえてくるオカリナの音は、想像していた通りの柔らかなものでした。この「こもったような」独特の音色は、他の楽器にはないものです。なのに、身近で聞き覚えがあるような不思議な感覚がしました。自然な音色だから耳にも自然に入ってくるのかもしれません。
先生が教室に入ってくると、音出しのウォーミングアップから始まり、やがて曲の演奏へ進みます。事前にネットで見たオカリナの写真は、ほとんどが黄土色(粘土色?)の地味な色でしたが、ここの生徒さんが使っているのは、黒やピンク色の、おしゃれな色です。小さな筐体に穴がたくさんあるのが印象的でした。


休憩時間に先生や生徒さんと話ができました。私のイメージでは、シンプルな楽器だけに、演奏者の技術の差が大きいという印象でしたが、実際は、初心者でもすぐに慣れることができるそうです。もっとも国際コンクールで大賞をとるほどの先生が教えてくれるのですから、上達が早いは当然かもしれませんが。生徒さん達もみな社交的な人たちで、「くまがや館は木の温もりがあって落ち着く」「ここでオカリナを吹くのが楽しみ」といった声も多く聞かれました。

オカリナ教室のご案内はこちらからどうぞ。

■くまがや館について

くまがや館は、地元で190年の歴史を持つ株式会社大和屋が運営。地元の情報発信基地として2005年に開設されました。以来10年間、地域の情報を発信していて、ここに来れば地域の様々な情報を知ることができます。同時に当館のWebサイトでも豊富な情報が発信されています。「地元の情報発信基地」という名にふさわしい存在であり、地元の学校や企業など一緒に、各種イベントを主催することもあります。


くまがや館の外観は、ログハウスをイメージさせる木の造り。入り口にあるクマのキャラクター「つくばくん」とカラフルな看板が親しみやすく、ふらりと入りたくなる雰囲気があります。室内には、温かみを感じさせる木のテーブルや椅子が置かれ、窓から差し込む陽の光が、それら木のテーブルや椅子に柔らかく当たっています。ゆっくりとコーヒーを飲みながら読書をしたくなるような空間、ここが1階のコミュニティスペースです。 この上の階、二階がカルチャースクールとして開放されていて、日替わりで約20の講座が開かれているほか、ギャラリーでは展覧会やコンサートなどが開催されています。



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