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2007年2月18日更新 →バックナンバー
《音楽舞台裏D 締め切りとの闘い》


こんにちは。アベタカヒロです。今回のお題は“締め切り”です。
この響きが心地よく聞こえる方はあまりいないことと思います…。
作曲家にとっても、この“Xデー”は非常に恐ろしいものです。はい・・。


音楽舞台裏D 締め切りとの闘い  僕は今いくつか作曲の締め切りを抱えています。抱えているお仕事があること自体、非常に光栄なことです。
 引き受けた時は嬉しいのと責任感に満ちて、よし頑張ろう!という気持ちになります。しかし喜んでばかりもいられません。締め切りまでにきちんと曲を仕上げなくてはなりません。緊張感は徐々に高まっていきます。


それでもその日はやってくる…
 過去に一度、朝に依頼を受けて夕方に納品なんてこともありました。
あの時は大変でした。だからといって曲の質が落ちてしまっては駄目で、
納品する時は常に自信をもてることが大事だと思っています。しかし、何かを新しく創造するというのは事務的な作業と違い、『作業時間=成果』に結びつかないことが多いです。
 つまり、一日中引きこもって一生懸命机に向かっていれば進むかというと
そうでもなく、返って客観性を見失ったりして翌日見たらさっぱり面白くなかったという現象はよくあることなのです。しかし、それでも締め切りはやってくる…。クオリティーと時間との板ばさみが始まります。とっても恐ろしいことです(苦笑)。


きちんと守りましょう。
音楽舞台裏D 締め切りとの闘い
 まだ新米の僕は締め切りに遅れるほどの量ではないですが、多忙な作曲家の方になるとリハーサル時にはまだ仕上がってないなんてことも。
 それでもリハーサルは始まり、「次のページはまだですか!?」などと言われつつ
会場の中で書き進めているなんてこともある話なのです。それでもお客さんが来る頃には演奏も含めてきちっと完成されているところがプロだなぁと思ってしまいます。
 …でも、演奏家にとっては大変だったと思いますね。皆様、締め切りは守りましょう。



取材日:2007年2月15日/取材記者:アベタカヒロ


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