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2006年8月30日更新 →バックナンバー
今回の趣味 沸騰!中国
急成長都市 深せん市で奮闘中


 留学や仕事で海外にすんでいる方にメディアを通した目ではなく、ご自分で見たこと、聞いたことを伝えていただくコーナーです。
 第3回目は中国にお住まいのひろしさんです。


プロフィール
ひろしさん 名前・・・・・・・・・
現住所・・・・・・・
出身地・・・・・・・
職業・・・・・・・・・
在住・・・・・・・・・
ひろしさん
中国深せん市
埼玉県熊谷市
会社員 
1998年9月から

成長スピードは、今だ加速中の都市
市街地遠望 
市街地遠望
 沸騰する中国に住んでもう8年になる。ふるさとの熊谷が暑さを逆手に取ったイベントを展開中と父から聞き、ここ深せんの暑さを体験すれば、まだ過ごし易いと感じるに違いない。中国広東省深せん市は年間平均気温は22度。簡単に市の紹介をしよう。1980年中国初の経済特区に指定され、今では更に5つの地区に分けられ総面積2020平方キロのうちに600万もの人が住んでいる。わずか二十数年で静かな農村が中国でトップを争う大都市。
 香港に隣接し、香港中心街まで電車で1時間。香港で働き深せんに住むという中国人は多い。香港と比較し不動産をはじめ、物価が安い。
 日本企業の進出も群を抜く。600社以上の企業が立地し操業している。そのために、日本人には、言葉を除けば、生活上の不自由ない。現在ガーデンシティを目指している。国際公園協会の「国際花園都市」の中で、人口100万人以上の都市で第1位に選ばれているというが、ちょっと疑問。


なぜ中国にいるのか
 露天食堂
露天食堂
 1998年9月に埼玉県日中友好協会の紹介により河南省鄭州大学に留学。三国志の世界に憧れていただけで、中国語はまったく知らなかった。2年間は中国語の語学授業が主だから、自由時間もあり、各地を訪ね三国志の世界に触れた。とにかく歴史遺産がゴロゴロ転がっている地域。歴史博物館もやたらに多く、楽しませてくれるが、なんとも空気が悪い。黄河の土埃と車の排気で、街の中は1日中汚れた空気が漂っている。
 本科入学は、中国の近代化している都市で過ごそうと思い、深せん大学にした。2000年9月入学である。学部は法学部を選択したら、日本人は大学創立以来とのこと。教授も仲間の学生達もあきれつつも、受け入れられ、五里霧中のまま、卒業してしまった。2004年7月卒業し、今の会社に就職。長く住んでいても露天食堂では、食事が摂れない。ちょっとなさけない。


新人も即戦力
 マンション
マンション
 就職した会社は、日中合弁企業である。ネジ製品の製造と関連製品の輸入販売である。従業員300名の内、日本人は2人。総経理(社長)と私だけ。入社して研修などは一切なし。毎日総経理のお供をして得意先回り。製品の知識などまったくないまま、商談に加わり話を進める。総経理が一緒の時は、まだのんきだが、1人で行かされると、もうお手上げ。助かったのは、訪問先は日本企業であったこと。それにしても、学ぶことは実戦からという総経理の指導方針のお陰で、今は営業関係を任されている。たった2年なのに、10年も勤めているような顔をして、商談を進めている。
 仕事は厳しいが、待遇は良い。海外在留手当てや住居費の支給など。かなりグレードの高いマンションを借りて生活ができる。マンションと会社の往復は社用車で送迎。日本では考えられないこと。


就職難であるが、必要な人材確保は厳しい
 人材市場
人材市場
 会社の業績は上昇している。仕事は増え続ける。1人3役は厳しい。総経理もみかねて、補助職員の採用を認めてくれた。当然求人係も兼務である。深せん市人材市場(日本のハローワーク)に出かける。既に就職難で、大学卒の求人枠も少なくなっている。会場には職を求めての人・人であるにもかかわらず、日本語と英語ができる人材は、簡単には見つからない。


住めば都?沸騰する中国にいつまでいるか
 朝の公園
朝の公園
 8年もいると「中国人」になっているかもしれない。街での生活も不自由はしないが、体調を崩し、病院に行くと憂鬱になる。大学病院でも器具等が不衛生に見え、薬など何を投薬されたか心配になる。いざとなったら、香港の病院に駆け込むことになるだろう。車の事故も怖い。事故に遭遇しても、救急車はすぐにやってこない。事故を見物する野次馬はいっぱいだ。誰も助けてくれない。携行するカードに、「私を助けてくれたら5万元(70万円)差し上げます」と書いておき、それを見せれば、助けてくれるという。冗談ではなく、このカードを携行している。
 ガーデンシティを目指している都市だから、公園の整備や街路樹の管理など積極的に進められ、住み良くなってきているが、住めば都というわけではない。やはり日本が良い。「挙頭望山月 低頭思故郷」の心境。


取材日:2006年8月29日/取材記者:ひろしさん


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