デンマークにおける職業教育は義務教育終了後から始まります。コースは大きく分けて2つ、日本で言う高校にあたる中等教育と職業訓練校です。中等教育も工業高校系、商業高校系、普通教育系と分かれており、普通教育系に通う学生はほんの一部です。そしてほとんどの生徒が大学に当たる上等教育課程を受けます。一方職業訓練校の内容は学校での授業と職場での実習の2本立てで、一定の賃金が支給されます。生徒は自分で実習先を探し、多くがプログラム終了後その場所に正式に就職します。つまり、皆16、17歳の時点でどのような職業に就きたいのかを明確にしているのです。これ以外にも成人向けの教育があり、全労働者の45%が就労した後も生涯教育を受けています。このことから労働者の質の高さが伺えます。 |