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今回の知恵 熊谷人物伝

第49回 依田 祥堂さん(よだしょうどう)
      依田 祇芳さん(よだぎほう)
2008年6月25日更新



祇芳さん      祥堂さん
 今回ご紹介するのは、ご夫婦で書道をされている依田祥堂さんと祇芳さんです。祥堂さんは89歳・祇芳さんは86歳です。
 祥堂さんは、早稲田大学卒業後、東邊道開発株式会社に入社し鉱山技師として静岡にある桐山鉱山で働いていました。入社後、今で言えば研究室の助手のような形で満州へ行き、そこで書の師承・張東弼さんに出会いました。それから70年近く書を続けられています。現在、日本書道院常任顧問、毎日書道展参与会員、埼玉県書道人連盟参事などを務められています。
 祇芳さんは、小・中学校の教員をしていました。退職してから書を始め、今でも展覧会に出品しています。現在、熊谷福祉会の理事を務められています。

 
100種の『寿』が書かれています。
一部切り取り(写真右)
祥堂さん 甲骨文字との出会い
 祥堂さんが甲骨文字と出会ったのは、今から26年前。中国安陽県小屯へ行った時でした。博物館に展示されてあった甲骨文字が頭から離れず、自分で表現したいと思うようになりました。古い歴史をもつ『漢字』ですが、甲骨文字が初めて発掘されたのは意外にも約110年前と新しい。「解明がほとんど進んでいない中、自分なりに色々調べた。」という通り、自宅には甲骨文字に関する書籍がずらりと並んでいました。
※甲骨文字(正確には亀甲獣骨文字)とは中国最古の文字であり、漢字のルーツと言われています。甲骨文字は主に占いに使われており、占った結果を亀甲獣骨に刻しました。


書道の作品や練習紙が
山積みされているお稽古場
祇芳さん 
 国・算・理・社など全科目を教える教育のプロとして、小・中学校の教員を退職まで勤めあげられた祇芳さん。書道を本格的に始めたのは退職後でしたが、書の資格は全て取得されました。先生から、「毎日書かないと手がおちる。初心者ほど毎日書かないとだめ。」と指導を受け、なるべく書くようにしたそうです。祇芳さんは、「上達するかどうかは、続けられるかどうかですね。本当に、継続は力なりです。」と話されました。

 
小学校6年生の生徒が描いた依田さんご夫婦
これから
 「これからも健康で書き続けたい」と祇芳さん。祥堂さんは「これからも筆と遊んでいきたい」とお話されました。

編集後記
 取材中、随所に出てくる「戦前、戦中、戦後を生き抜いたんだから」という力強い言葉。書道の話意外にも、兵隊の話や東京大空襲の話、食料がなかった時のことなど話は尽きず、貴重な時間を過ごすことができました。



取材日:2008年2月18日/取材記者:みいちゃん
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