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ツイート 熊谷のことをもっと知りたい！！ 熊谷人物伝 第125回　ギネス記録所持者　菊作り名人 　　　　　　 野村好輝さん （のむらよしてる） 2011年11月21日更新 ギネス記録に認定された懸崖菊と野村さん ＜プロフィール＞ 　野村さんは熊谷市（旧妻沼町）、在住。76歳。 　群馬・石原清平先生に師事。 　埼玉県菊花連盟公認審査員、太田市金山華光会公認審査員、 　熊谷市めぬま菊花会顧問を務めています。 ＜懸崖菊1本に４３５１輪の花を咲かせ、ギネス記録認定！＞ 　全国の菊づくり名人が自慢の作品を競い合う「日本菊花全国大会」で2005年、2006年、2008年、2011年と内閣総理大臣賞を受賞しました。 　今年11月4日に日本菊花全国大会の会場である大阪府和泉市善正町の国華園にて、菊1本に咲く花の数でギネス記録に挑むイベントがあり、野村さんが懸崖菊1本に4351輪の花を咲かせ、ギネス世界記録に認定されました。 　これまでのギネス記録は2009年に韓国で認定された1315輪。この記録を大幅に上回り世界記録を塗り替えました。 審査の様子 6名の審査員で約30分かけて 花の数を数えました。 額を持っている男性が野村さん。 女性はギネス・ワールド・レコード社の認定員。 その他6名は審査員。 　ギネス記録に認定された懸崖菊は縦約4ｍ、幅約2ｍという大きさ。懸崖菊は縦と幅の長さ比率は２：１がべストバランス、他には隙間なく咲いているか、形はきれいかどうか、また表からだけではなく裏側からも審査があります。 　2010年5月末からこの懸崖菊を育ててきた野村さん。菊は日照時間13時間を下回ると「そろそろ咲く季節だな」と察知して花が咲くという仕組みになっています。ギネス記録に挑む日に合わせて、2010年8月1日〜翌年の5月中旬まで夜間照明をあて、日照時間を長くして花が咲かないようにしました。 　ハウス内の気温は最高30度、最低10度に保つように、30度を超えるとセンサーが察知して外気を取り入れ、ハウス内の空気は換気扇で外に出されます。10度を下回るとボイラーやストーブで保温するように管理しました。 　見事、ギネス記録に認定され、世界一になった野村さんは、「二本松の斉藤弘さん（菊の世界で著名な方）に名刺を頂いた時に、日本一ではなく世界一と書いてあった。いつか自分も世界一になれたらと心のどこかで思っていましたが、それが実現できるなんて嬉しい！」と喜びを話して下さいました。 2011年11月4日 世界最多輪数懸崖菊ギネス世界記録達成。 ギネス・ワールド・レコード社 本社イギリス・ロンドンに唯一いる 日本人の認定員と。 2011年　内閣総理大臣賞受賞 ＜天皇陛下、皇太子殿下の 　ロイヤルボックス席の菊飾りを手掛けました＞ 　野村さんが高校3年生の時に父親（57歳）が倒れました。このことがきっかけで父親が趣味で育てていた菊を手伝うようになりました。それから42年後の1995年、60歳の頃から自分の意思で菊作りをするようになりました。 　そんな野村さんに転機が訪れたのはさいたま国体の時でした。2004年の埼玉国体で、天皇陛下、皇太子殿下のロイヤルボックス席の菊飾りをもう一人の名人・横塚こう子さん（熊谷市在住）と共に県から任されたのです。菊の世界で著名な先生に指導を仰ぎ、二人で決心して取り組み見事、指定の日に満開に咲かせることが出来ました。この成功が自信になり、翌年2005年から日本菊花全国大会への出品を始めました。 めぬま菊花展 ＜これから＞ 　日本一、世界一まで登りつめた野村さんに今後の目標を伺いました。 　「後輩を育てることです。後が続かなければ終わってしまいます。徹底的に仕込み、妻沼にいる菊師は素晴らしい！と評判になったらいいなと思っています。」と意気込みをお話していただきました。 取材日：2011年11月12日／取材記者：みいちゃん

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