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熊谷人物伝

第140回　伊丹唯さん（いたみゆい）

2012年9月19日更新

＜プロフィール＞
　6歳よりフルートを始める。上野学園中学校・高等学校音楽科を経て上野学園大学卒業。同大学専攻科修了。
　第4回さくらの街熊谷ガラコンサートオーディションにて優秀賞を受賞し、埼玉交響楽団と共演。第11回ル・ブリアン・フランス音楽コンクール奨励賞受賞。
　これまでに、三上明子、安原三保子、大野明子、久住純信、白岩和の各氏に師事。
　台東区教育委員会主催演奏会、ヤマハ新人演奏会、第35回日本フルート協会主催デビューリサイタル、第2回熊谷ミュージックコレクション等に出演。平成21年熊谷市教育委員会主催教育講演会にて講演。
　ソロ、アンサンブル、オーケストラで演奏活動を行う。上野学園中学校・高等学校　音楽科非常勤講師。自宅フルート教室にて後進の指導にもあたる。
　・ゆいフルート教室HP

クリックすると拡大します。

＜ラヴニール・ファーストコンサートご案内＞
　「熊谷で初のフルートアンサンブルグループを作ろうと、熊谷市在住のフルート奏者の鈴木誠治さんからお声がけいただき、フルートクインテット『ラヴニール』を結成しました。20代～60代と幅広い年齢のメンバーが魅力のこのグループで、10月に初のコンサートを行います。ラヴニールのために金山徹さんに作曲していただいた曲も初演いたします。普通のフルートだけではなく、アルトフルートやピッコロも使った5人の演奏を楽しんでいただきたいです。」と、伊丹さん。

『ラヴニール・ファーストコンサート』
日　時： 2012年10月6日　14時開演
会　場：熊谷文化創造館さくらめいと月のホール

初の発表会にて

＜音楽を始めたきっかけ＞
　体が弱かった私を心配し、息を使う楽器を習って少しでも健康になればと母に薦められ、6歳の時にフルート教室に通い始めました。
　体は小さく楽器を扱うのも一苦労。そして、とても厳しい先生で、レッスンは毎回半べそでした。付き添っていた母は、いつ辞めたいと言いだすか心配していたようです。だけど友達がやっていない楽器を習えることが嬉しくて、辞めたいと思ったことはありませんでした。
　でも、もしあの時に私の涙に母が負けてレッスンに通わすことを辞めさせていたら、今の私は無かったです。

彩の国さいたま芸術劇場にて演奏

熊谷人物伝

上野学園　石橋メモリアルホールにて演奏

＜音楽家への道のり＞
　今思えばつたない演奏だったのに、フルートを吹くと家族や友人が喜んでくれ、とても褒めてくれました。それが嬉しくて、小学校の高学年のころから演奏家になりたいと思うようになりました。
　小6から上野学園の音楽教室に毎週通い、上野学園中学校の音楽コースに入学しました。憧れの学校に進学でき、大好きな音楽の授業が多い学生生活はとても充実していました。
　常に音楽が奏でられている校舎の中で得る刺激はとても多く、中学から音楽を専門に学べたことは、良い経験になっています。
　大学に進学後は、世界的に活躍する先生方にレッスンをしていただく機会にも恵まれ、演奏会に出演する中で、プロの奏者と一緒に演奏する機会も増えていきました。
　間近で優れた音楽に触れることは何よりも勉強になり、少しでも近づきたいと、授業が無い日でも学校のレッスン室で一日中練習する日々を送りました。
　そして、東京文化会館で行われた大学の終了演奏会は、これまでの練習が自信に繋がり、気負いなく楽しんで演奏でき、音楽を作り上げる喜びと演奏できる幸せを感じた貴重な演奏会となりました。
　卒業後も演奏活動を続けているのは、この時の思いが強く残っているからだと思います。

教育講演会にて講演

＜これからの活動や目標＞
　「演奏者も指導者としても終わりは無いものと思い、常に勉強していく気持ちを忘れずに音楽を続けていきたいと思います。また、聴き手が和める温かい演奏をしていきたいです。」とこれからについてお話しされました。

埼玉交響楽団と共演

＜フルートを始めたいと考えている人へのメッセージ＞
　「どの楽器も同じかもしれませんが、フルートは綺麗な音が出るまでに特に時間がかかる楽器だと思います。
　とにかく、諦めずに根気良く続けて欲しいです。そして、何より一番大切なのは楽しむことです。好きな演奏や曲をみつけて、目標をもって楽しんで吹くのが、上達への道ではないかと思います。」

取材日：2012年9月17日／取材記者：なべさん

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