キールナ空港（2003年1月初旬） |
スウェーデンの北極圏に位置するラップランド地方、トルネ川に沿って、ユ
ッカスヤルビという原住民サーメ人の町があります。ストックホルムからキ
ールナまで、飛行機で１時間３０分。その後、空港からバスで１５分くらいの
ところです。 |
| ５月から７月中旬までは、太陽が沈まない白夜で、真夜中の太陽が見られ、ハイキングやトルネ川でのアウトドアスポーツなども盛んですが、そうなると、逆もある訳で、冬は、一面川は凍り、暗くて寒い季節になります。１月初旬に太陽が顔を出すと、“今日は太陽が出ました。”と、新聞に載るそうです。でも、ものは考えようで、これを弱点ととらえずに、どうせなら、この寒さをみんなに体験してもらっちゃえ、時々オーロラも見えるし、とプラス発想してできたのが、アイスホテルです。 |
アイスホテル入口（2003年1月初旬） |
このホテルは、大体１２月初旬から、４月下旬まで営業しています。春（５月）になれば、氷は自然に解けます。ですので、毎年建て替えられるわけです。
スウェーデンの友人から聞いて、２００２年３月に、見学に行ったのですが、どうせなら泊まってみたいと思い、翌年の１月に宿泊しました。
先ず、予約です。１０月２０日過ぎに、３ヶ月先の日にちを選んで尋ねたところ、もう希望日は無く、日にちを変更せざるを得ませんでした。お金を全額払い込んだ時点で予約が完了し、もう、キャンセルはできません。保険に入っておけば、ケースによっては保険が下り、払い戻しがきくからと教えてもらい、保険料を加えて払いこみました。何と、１１月中旬着工予定の、まだできてもいないホテルが満員で、キャンセル不可というのもすごいものだと思いました。 |
 
ベット（2002年3月下旬） |
| ワクワクして出かけたのですが、冬の旅行は、往々にして、不測の事態が生じたりします。生憎、その日は、大雪でヨーロッパ各地の飛行機便のキャンセルや遅延が相次ぎ、私達も、ストックホルムまで辿り着くのがやっとでした。おまけに、荷物が届きません。調べてもらったら、乗り換えた空港に一つ残っているとのことでした。残りは行方不明です。それでも、もう夜の１１時ですし、一つあるなら、もう一つもあるだろうと思い、とりあえず、ホテルに連絡して、１日ずらしてもらいました。飛行機便の乱れのお陰で、予約の変更ができたようです。 |
 
“考える人”がいる洗面所（2002年3月下旬） ダイニングルーム（2002年3月下旬）
（オブジェの為、使用できません） |
| 翌日、お昼頃に、いよいよアイスホテルに到着しました。チェックインすると、暖かい繋ぎの服、靴、帽子、手袋を貸してくれます。着の身着のままの身には、とてもありがたかったです。昼間は、宿泊者でなくとも、入場料を払えばホテル見学ツアーに参加できます。ですので、宿泊者は、夕方過ぎまで部屋には入れません。その間、犬ぞりに乗ったのですが、結構スリリングで楽しかったです。 |
 
犬ぞり（2003年1月初旬） |
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