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熊谷市文化財日記

歴史 地域

文様の描かれた「石戈(せっか)」

熊谷市上之地区では土地区画整理事業を進めるにあたり、工事によって遺跡が壊されてしまう前に発掘調査を実施しています。平成27年5月から7月にかけて実施した前中西遺跡の調査では、弥生時代中期後半(約2,000年前)の竪穴住居跡から、なんと全国初!となる文様の描かれた「石戈」(写真)が出土しました。
石戈とは、弥生時代に中国や朝鮮半島から伝わった武器形青銅器の銅戈を石で模倣して製作された日本独自の祭器です。前中西遺跡では、すでに県内初の例として破片が1点出土していることから今回で2例目です。しかし、今回見つかった石戈は、ほぼ全形が分かる上に複合鋸歯文(ふくごうきょしもん)と呼ばれるギザギザの文様が溝の中に描かれており、こうした石戈は全国初です。

今回見つかった石戈は、現在速報展として熊谷市立江南文化財センターで展示していますので見学できます。また、この石戈について詳しく知りたい方は、ウェブサイト「熊谷デジタルミュージアム」内「読書室」より速報展資料をダウンロードできますので、どうぞご覧ください。

■江南文化財センター

住所 埼玉県熊谷市千代田329番地
電話番号 048-536-5062
営業時間・見学時間 9時~17時(入館 16時30分まで)
定休日 土、日、祝日(12月29日~1月3日)
ホームページ 江南文化センター「熊谷デジタルミュージアム」へはこちらからどうぞ。

作成日:2016/05/01 取材記者:江南文化財センター