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熊谷市文化財日記アネックス

歴史 地域

石仏熟覧6 九品仏

前回、西別府安楽寺のアジサイの開花状況をお知らせしましたが、再度訪れてみました。


今回の訪問時

境内林の中に咲きほころぶアジサイの背後に別府氏供養塔がみえ、その背後に九体阿弥陀堂が望めます。



               九品仏堂                  上品上生 阿弥陀如来像

九体阿弥陀堂は室町時代(永正4年 1508年頃)に当地方の記事を載せる「旅宿問答」に見え、「丈六大伽藍」「九体丈六」とみえ、別府氏ゆかりの仏堂であると説明している。現在は「九品仏」の名で市指定文化財となっている。
九品仏は上品・中品・下品、上生・中生・下生の九通りの組み合せによりすべての人々の極楽往生を交通整理してくれるとされています。

参考 『熊谷市史 通史編上巻』 542頁―別府の空間― 544頁「旅宿問答」の世界

■石仏熟覧6 九品仏のスポット写真

九品仏堂
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上品上生 阿弥陀如来像
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■江南文化財センター

住所 熊谷市千代329番地
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
お問い合わせ 048-536-5062(熊谷市立江南文化財センター)
ホームページ 江南文化センター「熊谷デジタルミュージアム」へはこちらからどうぞ。

作成日:2022/09/03 取材記者:江南文化財センター