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妻沼聖天山界隈

~2019年迄掲載 歴史 地域

第36回 花だより

クリスマスローズ

絵馬や彫刻、境内の石造物を調べるために、寺院や神社をたびたび訪れ、今年は一緒に桜を楽しみました。
そのためすっかり「花疲れ」になってしまいました。
このところ、寺社の絵馬や彫刻を記事にしてきましたが、今回は花疲れの状態なので、硬い記事はちょっとお休みさせていただきました。
近隣お出かけ情報が各地の花だよりを提供していますので、庭で見かける小さな花を、土の匂いがする地上部10~20㎝ほどの小さな花々を、猫の目線になって紹介しましょう。

■クリスマスローズ

クリスマスローズ

最初にクリスマスローズ。
春を告げる花ですから、まだまだ外気は冷たいですね。下から見上げると朝日が差し込み、花弁(愕片)が透けて魅力満開。
名前の由来は、クリスマスローズの原種といわれる「ヘレボレス・ニゲル」がイギリスの12月下旬ごろに咲き、花びらが野バラに似ているところからの命名だそうです。最近は人気の植物で、随分値段の高い物も登場しています。
シェードガーデンを楽しむための必須植物でしょうか。




<シェードガーデン>
シェードガーデンは、イギリスなどでは広い庭に大きな木を植えて半日蔭をつくり、花を育てるという意味ですが、住宅密 集地の多い日本では、建物の日陰部でも育てられる植物でつくった庭を指すようです。

■プルモナリア

プルモナリア

2008年の人気テレビドラマ「風のガーデン」で、欧米のガーデニングの人気品種が市場に出回り、初めて見るような花々が園芸店に並び、ガーデニングフアンは競って庭に植えたのではないでしょうか。
ドラマの中で老医師白鳥貞三のユニークな花言葉がすっかり気に入り、「風のガーデン 貞三先生の花言葉 365編」が出版されてすぐに購入しました。倉本 聡氏の知識とセンスに感心したものです。
プルモナリアもその一つ。青の色の鮮やかさに魅せられて購入した人は沢山いたことでしょう。勿忘草の仲間ですよといわれると、「なあ~んだ」と思います。

■ゲラニウム

ゲラニウム

2センチほどの小さな花。ところが人気のある花で、園芸品種500以上有るといわれています。
この花も、日本の民間薬の代表格「ゲンノショウコ」が仲間ですよといわれると、ちょっと驚きます。「ゲンノショウコ」を、通常園芸に使用する花と思っていません。
貞三先生の花言葉「行きそびれたお女の哀しい談合」とあります。

■ムスカリ

このムスカリも人気品種の一つ。自然の造形美に驚きます。
「ぶどうヒヤシンス」とも呼ばれていますが、それにしても奇妙な風景です。
イスラム教の礼拝堂モスクの塔が並んでいるようです。
花の由来は、ギリシャ語のムスク。ムスクは麝香(香料)のことだそうですが、モスクの方が由来に相応しいと思います。
日々庭の風景が変わっていきます。フラワーフェスティバルの情報があふれてきます。
人間の創造美と自然の美の両方に感動する日々の到来です。

作成日:2015/04/20 取材記者:mhennmi