くまがやねっと情報局

くまがやねっと > くまがやねっと情報局 > 連載中 > 妻沼聖天山界隈 > 追補編第8回 妻沼聖天山御開扉の概要

妻沼聖天山界隈

歴史 地域

追補編第8回 妻沼聖天山御開扉の概要

秘仏御本尊御開扉のポスター(妻沼聖天山境内)

ようやく妻沼聖天山開創840周年記念・秘仏御本尊御開扉の日程、付祭、関連行事などが明らかにされました。しかし、肝心な法会の内容は発表されていません。第6回「妻沼聖天山御開扉の歴史」の中で、前々回の800周年の記録集から開白法会から始まり結願法会まで8回執り行われたことを紹介しました。
期間中の中心の法会がどう執行されるのか詳らかにならず、その上、御本尊の御開扉場所が、大師堂に決定されたことは、なぜ?と疑問符が付きました。
この原稿を書いている時点でも、妻沼聖天山のホームページには、御開扉場所を聖天堂と掲載されています。
どうしたことでしょうか?
4月15日の開白法会執行まで1か月切っているのに、明らかにされていない事柄があるのは、関係者の諸事情があるようですので、今回も概要ということでまとめざるを得ませんでした。
追補編第6回 妻沼聖天山御開扉の歴史を参考にしながら、読んでいただければ幸いです。

■御開扉の情報発信が錯綜

妻沼聖天堂奥殿

■妻沼聖天山ホームページに御開扉の記事が、2018年12月28日付で更新されてい
 ました。
 その内容は、次のとおりです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   開創満840年 御開扉
   秘仏ご本尊御開扉 平成31年4月16日~4月22日
   場所:埼玉県熊谷市 妻沼聖天山歓喜院聖天堂
   御開扉浄願会の会費を納めた方が拝観できます。当日券もあります。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 *ただし、法会、付祭行事、関連行事の案内記事は記載されていません。
  (熊谷市HPから、妻沼聖天山HPへリンクされていますが詳細な情報は
   記載されていません)
              参照:妻沼聖天山ホームページ

■くまがや市商工会のホームページ・熊谷市観光協会ホームページには、詳細な内容が、チラシの画像と一緒に
 紹介されていました。
 その内容は、次のとおりです。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  「開創八百四十周年記念 埼玉日光 国宝 妻沼聖天山 重文 秘仏御本尊 御開扉 概要」
   日  時 : 平成31年4月16日~4月22日
   場  所 : 妻沼聖天山 大師堂(埼玉県熊谷市妻沼1511)
   拝観時間 : 午前10時~午後4時(当日受付時間 午前9時30分~午後3時30分)
   拝観料【当日受付志納金】 : 一般/3,000円 または、特別/10,000円
         *本殿「歓喜院聖天堂」の彫刻鑑覧を含みます
         *中学生以下は保護者が一緒ならば無料で入場できます
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  御開扉関連イベント、くまがや市商工会の事業、文化財関連行事が詳しく紹介されています。
  (法会の内容の記載なし)
  参照:くまがや市商工会のホームページ

■秘仏御開扉の場所は、聖天堂ではなく大師堂

大師堂

2つのホームページを紹介しましたが、秘仏御開扉の場所は「妻沼聖天山内の大師堂」です。
妻沼聖天山歓喜院・浄願会が、諸事情を勘案して「大師堂」で秘仏御開扉をすることを決定されたのでしょう。
しかし、840年前に斎藤別当実盛公が古社に祀ったことで、妻沼聖天堂の歴史が始まり、その後に、公の外甥(がいせい)、宮道国平(みやじにくにひら)、実盛の孫実家(さねいえ)、実幹(さねまさ)によって建久8年(1197)に鋳造された御正躰錫杖頭が、現在の秘仏であり、妻沼聖天堂の御本尊です。
妻沼聖天堂が国宝に指定されたことで、まさに奥殿での御開扉が期待されていたのではないでしょうか。
残念です。
*大師堂 建久8年(1197)の創建と伝わる弘法大師を祀る御堂。平成7年11月に大規模に建て替えられた。

■妻沼聖天山境内の歴史探訪トイレの整備

完成真近の歴史探訪トイレ

熊谷市による聖天山歴史探訪トイレ整備事業が進み、秘仏御開扉期間に使用ができそうです。
参拝者の方々から喜ばれることでしょう。
この事業は、平成30年度当初から予定されていた事業で、公表されている事業費は4,582万円で、古いトイレの撤去費も含まれる額です。
現在、妻沼聖天山境内には、観光トイレが2ヶ所あります。
この境内の2か所は、平成8年妻沼聖天山818周年御開扉記念事業として、旧妻沼町が埼玉県の補助を受けて「めぬま歴史の道総合整備事業(遊歩道、歴史探訪トイレなど)」として実施されたものです。
(総事業費1億1054万円で、内埼玉県から5400万円の補助を受けた)

ところが、この事業には奇妙な事実がありました。
平成30年3月熊谷市議会に「歴史探訪トイレ整備のため」として、妻沼歓喜院院主(聖天山)から4,000万円の寄付がなされたと報告され、熊谷市側は「公共施設建設基金」に積み立てると説明していました(熊谷市議会会議録参照)。
 観光トイレの事業費 4,582万円
 聖天山の寄付額   4,000万円
 熊谷市の実質負担額  582万円
聖天山から寄付された4,000万円は、御開扉の奉賛金から充てるとの話もありました。
なにか狐につままれたような感じです。

■編集後記

「妻沼聖天山界隈」のシリーズは、50回目(平成30年2月26日)の記事を最終回としました。
その後、まちづくり活動を熱心に続ける友人のお手伝いをしようと、追補編という形で再開しました。
追補編も8回を数え、まちづくりの主要課題を取り上げることができました。
今回の妻沼聖天山の御開扉の記事で、シリーズの最終回にするのがふさわしいと思いました。
このシリーズは平成23年(2011)1月25日にスタートし、8年間続けてきました。
この間、拙い記事を閲覧していただいた方々と、「くまがやねっと」スタッフの皆さんに長い間お世話になりました。
ありがとうございました。                                  逸見 稔

■追補編第8回 妻沼聖天山御開扉の概要の詳細情報

参照ホームページ 妻沼聖天山ホームページ
くまがや市商工会のホームページ
熊谷市ホームページ(観光・イベント情報 → 熊谷のみどころ → 妻沼聖天山)
関連ページ 追補編第6回妻沼聖天山御開扉の歴史

作成日:2019/04/02 取材記者:mhennmi