くまがやねっと情報局
くまがやねっと > くまがやねっと情報局 > 連載中 > NPO・ボランティア > 特定非営利活動法人ゆめたまご
くまがやねっと > くまがやねっと情報局 > 連載中 > NPO・ボランティア > 特定非営利活動法人ゆめたまご
施設内ギャラリー
特定非営利活動法人ゆめたまご(吉田 政則 代表理事)は、障がい者の通所施設を運営し、創作活動の機会の提供や、地域社会との交流を図り、充実した地域生活を送れるよう支援している法人です。
就労が難しい方が利用されており、創作活動を主に行われています。裂き織や貼り絵といった作品を作られています。
裂き織は、古着や着なくなった着物を手で裂いて細長くし、これを横糸にして、機織りのように縦糸と交差させて作ります。古着などはたくさんの方から寄付を頂けているそうです。
裂き織で作った服は、年に一度、市内でファッションショーを行って多くの方にお披露目しており、毎年大好評だそうです。服以外にも、ポケットティッシュカバーや、利用者が絵を描いたエコバッグなど、様々な作品があります。独創的で、色合いも派手な物から落ち着いたものまで幅広くあります。施設内にギャラリーがあり、そこには所狭しと作品が並んでいます。
こちらの施設では、個性を尊重することを大切にされているそうです。共同で作業をするときも、「本人が何をやりたいか、どのようにしたいのか」ということを考えて、作業してもらうようにしているといいます。作成過程においても、利用者それぞれが何をできるか、考えていらっしゃいます。例えば、使う布やデザインを自分で決められる人は決めてもらったり、複雑な作業が難しい人には、自分のペースで単純な作業をしてもらったりと、ひとりひとりに合わせた作業をしてもらっています。
印象的だった話があります。紙をちぎって丸め、ひとつの大きな山にするという行為を、日常的にされている方がいるそうです。その山が芸術的に見え、ある美術展に応募してみると、見事に展示されたそうです。一見するとなんでもない行動かもしれませんが、ひとつの才能になっているといえます。このような個性を活かせる場があることは、利用者にとっては自分を表現する場であり、生きがいになっているといえるかもしれません。
ゆめたまごさんを取材して思ったことは、利用者の方が活き活きしていたということです。利用者の方が、作品の説明を笑顔で嬉しそうにしてくださいました。このことから、裂き織や貼り絵といった作品つくりが、利用者ひとりひとりが楽しく、生きがいのように感じられているのではないかと思いました。
ゆめたまごさんの商品は、とてもユニークなデザインでいい商品です。ギャラリーでは販売も行っているので、思わず買って帰りましたが、周りの友人にも好評でした。
障がい者施設×アートとも言い換えることができるゆめたまごさんの取組は、先進的なものではないかと思いました。これからも、素晴らしい商品を創って、提供してくださることを期待したいです。
所在地 | 〒360-0834 埼玉県熊谷市瀬南176 |
---|---|
電話番号 | 048-522-7210 |
取材日 | 2017年12月13日(水) |
担当 | 立正大学 社会福祉学部4年 塩原 達矢 立正大学 地球環境科学部3年 後藤 祐真 くまがや館 なべさん 北部地域振興センター 担当 S・N |
作成日:2018/01/23 取材記者:北部地域振興センター