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特定非営利活動法人自立生活センター遊TOピア

学生記者による取材の様子

今回は自立生活センター遊TOピアの事務所を訪問し、立正大の学生記者2名が取材を行いました。

■特定非営利活動法人自立生活センター遊TOピア

特定非営利活動法人自立生活センター遊TOピア(髙橋 美香理事長)は、障害の有無に関わらず、誰もが住み慣れた地域で「自分らしく」生きることができる社会づくりを目指して活動しています。
任意団体としての活動を経て、2003年にNPO法人化しました。遊TOピアという法人名には、「仲間【ピア・peer】と一緒に遊ぶ(生きる)」という意味が込められているそうです。

■障害者の生活に寄り添った事業を展開

遊TOピアの事務所(本部)

遊TOピアでは、障害者の生活に寄り沿った事業を展開しています。具体的には、障害当事者向けに自立生活相談やピア・カウンセリング、介助派遣、共同生活援助、就労支援などを行っています。
また、福祉の啓発を目的に、障害当事者のみならず、障害のない人にも障害者の暮らしを知ってもらうためのイベントを実施しています。例年、5月に車いすの扱い方講習会、12月に障害者週間記念イベントを開催しています。また、熊谷市からの依頼により、市内の小学校で講演会をしているそうです。
髙橋理事長は、「私たち(障害当事者)のことを知ってもらうために、自分たちから発信することを意識しています。私たちが、様々な場所に出ていくことが、周囲に知ってもらうきっかけになると思っています。」とおっしゃっていました。
コロナ禍の現在では、当事者同士の交流会や外部に向けたイベントはオンラインで開催するなど、工夫して活動しているとのことでした。

■多様性を尊重できる街づくりを

髙橋理事長は「世の中には、外国人や障害者、LGBTQの人など多様な人々がいて、それぞれが課題を抱えています。その課題を認め合い、尊重できる街をつくっていければいいなと思っています。障害のある人の暮らしは、関りがないと想像しにくいと思いますが、もっと身近に感じて興味を持ってくれたら嬉しいです。」とおっしゃっていました。

■取材を終えて

これまで障害者の方とお話をする機会が少なく、障害を抱えた生活について聞いてはいけないと思っていましたが、髙橋理事長は率直にお話くださいました。
今回の取材を通して、障害をお持ちの方は、生活の中で不便を感じることも多いので、皆が同じように生活できるようにすることが大切だと感じました。
現在、私は大学で社会福祉を学んでいます。これからたくさん勉強に励み、困っている人に手を差し伸べることができる存在になりたいと思います。今回は、貴重な機会をいただきありがとうございました。

■特定非営利活動法人自立生活センター遊TOピア

法人所在地 〒360-0018 埼玉県熊谷市中西1丁目1番1号
ホームページ 特定非営利活動法人自立生活センター遊TOピア
取材対応者 理事長 髙橋 美香 / 当事者スタッフ 澤井 裕子
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部1年 田中 陸登

作成日:2021/12/23 取材記者:北部地域振興センター