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特定非営利活動法人若者支援ひろば三愛

「Uncut Gems熊谷」での学習支援の様子

今回は新型コロナウイルス感染症対策のため、立正大の学生記者2名がオンラインで取材を行いました。

■特定非営利活動法人若者支援ひろば三愛

特定非営利活動法人若者支援ひろば三愛(林 美江代表理事)は2020年6月に法人化し、居場所を必要とする若者のために「Uncut Gems熊谷(アンカットジェムズくまがや)」を運営しています。
林代表は、大学の学生相談室の受付として勤務しながら大学・大学院に進学し、臨床心理士及び公認心理師の資格を取得。大学院での実習、卒業後の職場経験を通して中学生以上の若者に支援をしたいと思うようになったそうです。

■学校でも家庭でもない第3の居場所

遊びを通して社会と繋がるきっかけに

Uncut Gems熊谷は学校でも家庭でもない第3の居場所として学習支援や居場所提供、食事提供などをしています。
開室日時は火曜日15時~20時、金曜日13時30分~20時、日曜日13時30分~18時です。
学習支援では、不登校や勉強についていけない中学生に対してひとりひとりに合った勉強を教えています。また夏休みの課題や自由研究なども一緒にしています。
勉強だけでなく、みんな一緒になってゲームをすることもあるそうで、林代表は「みんなで遊ぶことが、子供たちにとっては社会と繋がる一歩になる。」といいます。
ひろばでは、利用者と歳が近い大学生や不登校を経験したことのある若者がボランティアをしており、利用者に親身になって支援しています。

■家庭的な雰囲気づくりを心がけて

林代表は「ひろばでは家庭的な雰囲気づくりを心がけています。『家ではしたくてもできないことをここではしていいんだ。』と利用者が思えるよう、意識しています。例えば、利用者はひろばにある飲み物や食べ物を自由に飲食したり、簡易ベッドでくつろぐことができるようにしています。」と話していました。
また、今後の活動については、「現在は中学生以上を対象に活動していますが、小学生の支援のニーズも高まってきています。今後は資格を持ったスタッフや常勤スタッフを雇い、利用対象者の幅も広げていきたいです。」とのことでした。

■取材を終えて

私自身、中学生の頃生きづらいと感じていました。 居場所がないと感じていた者の一人です。
現状では、複雑に悩む時期の中学生に正面から手を差し伸べてくれる人は多くはないと思います。不安で迷っていて悩んでいる時期だからこそ、もっと支援が必要だと思うのです。そのため、若者を対象に支援する若者支援ひろば三愛さんを取材したいと思いました。
近年、若者が孤独を感じることが多くなってきていると思います。どこか虚無感に襲われる若者に心の拠り所である居場所は必要だと感じています。
若者が社会に潰されないように、そして社会に出られる一歩となるような支援は今いちばん必要なのではないでしょうか。

■特定非営利活動法人若者支援ひろば三愛の詳細情報

法人所在地 〒360-0041 埼玉県熊谷市宮町2丁目132番地 林ビル4階
ホームページ 特定非営利活動法人若者支援ひろば三愛
取材対応者 代表理事 林 美江 / スタッフ 中島 安
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部1年 桑島 瑠希

作成日:2021/12/07 取材記者:北部地域振興センター