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特定非営利活動法人学育ふっくらむ

学生による取材の様子

■特定非営利活動法人学育ふっくらむ

特定非営利活動法人学育ふっくらむ(為谷早苗 代表理事)は、子どもおよび一般市民等に対し、学習支援や様々な交流体験の場を提供することを目的に活動している法人です。
法人設立前、英会話教室の講師をしていた為谷代表は、授業料が高く、続けたいけど家計が苦しいという理由で辞めていく生徒を見てきたそうです。そこで、長く続けられる学習の場を提供したいという思いから、平成27年8月にNPO法人を設立されて以来、費用を気にせず利用できる学習支援活動を行っています。

■コロナ渦での活動と学習支援の様子

公民館の畳の部屋で元気に勉強していました!

学育ふっくらむでは、学力の基礎となる国語・算数・英語を中心とした学習支援活動を行っています。
新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により、活動場所の公民館が使用できなくなったため、一時活動縮小を余儀なくされました。現在は学習の機会を確保するため、基本的な感染拡大の防止策を十分に講じた上で学習支援を行っているとのことです。
今回は活動拠点の一つである深谷市の幡羅公民館を訪問し、小学3、4年生の英語の授業の様子を見学させていただきました。授業は1時間で、自己紹介やお天気を聞く日常会話を20分ほど行い、その後テキストを用いて新しい英単語やフレーズを実際に発音しながら勉強していく学習スタイルです。実践的な英語力を身に着けてほしいという思いから、特に正しい発音に力を入れているとのこと。為谷代表の発音を真似て、何度もチャレンジする生徒の様子が印象的でした。
為谷代表の熱心な学習支援の様子と一生懸命英語を勉強する子どもたちに圧倒されました。

■活動への思い

為谷代表は、学習支援活動において大切にしていることについて「子どもの個性を殺さないこと」とおっしゃっていました。子ども一人一人の個性を大切にし、子ども自身が試行錯誤して自ら学べる方法を見つけられるよう指導しているそうです。
また、今後の活動については為谷代表自身の経験を活かし、「子どもを育てる母親をはじめとした女性の悩み事、相談にのり、適切なアドバイスをする事業をやってみたい。」とのことでした。子どもを取り巻く環境も考えているのだと伝わりました。

■取材を終えて

子どもたちへ学ぶ環境を与えたい、子どもたちが夢を諦めないためにできることは何か、と考える為谷代表。そんな思いから、授業でも、子どもに対して時に優しく時に厳しく接することを大切にしているそうです。代表のお話や授業の様子から、子どもたちへの熱心な思いが伝わってきました。
学育ふっくらむのような、子どもたちが個性を大切にしながら学び、成長することができる環境や活動がどんどん広がっていくと良いなと思います。

■特定非営利活動法人学育ふっくらむの詳細情報

法人所在地 埼玉県深谷市蓮沼449番地
取材対応者 代表理事 為谷 早苗
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部2年 相原 紗織

作成日:2022/12/09 取材記者:北部地域振興センター