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NPO・ボランティア

地域

特定非営利活動法人澁澤榮一翁遺徳顕彰会

学生による取材の様子

■活動を行うきっかけ

特定非営利活動法人澁澤榮一翁遺徳顕彰会(吉岡信彦 代表理事)は、書道・そろばん・英語を教える「青淵塾」という教室を運営しています。
近所の方からそろばん教室を探していると相談を受けたことをきっかけに、友人のそろばんの先生や元校長先生の協力で珠算と論語を教える青淵塾を任意団体で始めました。その後、活動を発展させるために平成25年にNPO法人化し、今に至ります。
深谷市は渋沢栄一翁が生まれ育った地域であり、栄一翁のような学業と礼儀を大切にする子どもを育成することで、地域貢献をしたいという思いから活動しています。

■活動とねらい

取材した書道教室の様子

現在の青淵塾では、書道教室を週に2回、そろばん教室を週に2回、英語教室を週に1回行っています。各教室では元教師の方や段位を持つサポーターの方が教えており、質の高い教育が受けられます。教育機会の均等を実現したいという代表の考えや、自分たちの知識・技術を社会に還元したいという先生方の思いから、低額で授業を提供しています。
吉岡代表は、論語の授業はなくなりましたが、塾を通して礼儀も学んでもらいたいと考えており、挨拶をとても大切にされています。中には恥ずかしがってしまう生徒さんもいるそうですが、代表自ら一人ひとりに声をかけているそうです。書道教室を見学させていただいた際にも、授業の始まりに「よろしくお願いします」、終わりに「ありがとうございました」、帰る際は「さようなら」と、先生とサポーターの方にしっかり挨拶ができていたのが印象的でした。

■活動への思い

生徒同士の交流も生まれています!

吉岡代表は「子どもたちには素晴らしい素質と才能があり、小さなころから沢山の経験をして、その才能を伸ばしてもらいたい。この活動がその経験の一つになれば嬉しい。」と活動への思いを語ってくださいました。
活動をしていて嬉しかったことを伺うと、「青淵塾に通っていた生徒が地元で教員となり活躍していると挨拶に来てくれた。立派に成長していてとても嬉しかった。」とおっしゃっていました。今後もこの活動を続け、達成感を味わう子どもたちの笑顔を見たい、通ってよかったと感じてもらいたい、とお話しされていました。

■取材をさせていただいた感想

取材後の記念撮影

書道教室の様子を見学させていただいたところ、生徒さんたちは静かに書道と向き合っている姿がありました。先生に指導されるとすぐに気を付けて、丁寧に書こうと集中していました。そして、字を褒められると嬉しそうに笑う生徒さんを見て、自分自身も嬉しい気持ちになりました。
青淵塾の素晴らしい点は、低額で充実した教育を提供しているところだと思います。近年ではひとり親家庭も増えている中、習い事の月謝が高く、裕福な人とそうでない人とで教育の不平等が生まれていると聞きます。そんな中、子どもたちの経験のために安価な月謝で教育の場を提供する姿勢に感銘を受けました。また、生徒さんにとっては、家庭や学校以外の第3の居場
                      所になっていると感じました。

■特定非営利活動法人澁澤榮一翁遺徳顕彰会のスポット写真

活動場所は渋沢栄一記念館の中にある八基公民館です。
会議室の利用後は生徒皆でお掃除をしています。
サポーターの方から教わっている様子
学生も生徒さんを見守ります。
上手に書けて花丸をもらえました!
吉岡代表、書道教室の皆様、ありがとうございました!

■特定非営利活動法人澁澤榮一翁遺徳顕彰会の詳細情報

法人所在地 埼玉県深谷市血洗島98番地
取材対応者 代表理事 吉岡 信彦
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部3年 田中 陸登

作成日:2023/11/22 取材記者:北部地域振興センター