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地域 歴史

第9回 妻沼聖天山における社寺建造物保存研修会

彩色保存に関する実習

馬場良治氏、荒木かおり氏、
デービッド・アトキンソン氏との
国宝「歓喜院聖天堂」現地視察

2020年2月13日・14日、妻沼聖天山を会場に、一般社団法人社寺建造物保存技術協会主催、熊谷市教育委員会協力の研修会が開催された。実務経験10年以上で国内の文化財保存修理事業を担当する技術者を対象に行われ、全国から15名が参加した。
研修会では、国宝「歓喜院聖天堂」保存修理事業及び国内の彩色修理を主題として、「平成の大修理」の保存修理の際に使用された「剥落止め」技法などの特殊技術が主な内容となった。
妻沼聖天山の鈴木英全院主による挨拶、国宝「歓喜院聖天堂」に関する調査研究を進めている熊谷市教育委員会の山下祐樹主任(学芸員)による妻沼聖天山の建造物群の解説を端緒に、公益財団法人文化財建造物保存技術協会の内海勝博氏、選定保存技術「建造物彩色」保持者の馬場良治氏による講座、実技演習として当時の彩色責任者であった株式会社小西美術工藝社の横田敏行氏の彩色保存に関する実習解説が行われた。同協会の代表理事で川面美術研究所の荒木かおり氏が参加し各場面で助言を行ったほか、研修会にはNHKがドキュメンタリー番組「プロフェッショナル」の撮影で参加するなど、各分野からも関心を集める情報共有の場になった。熊谷の国宝文化財をテーマにその保存修理事業が国内各地でも活用できる可能性を改めて考える機会となった。
研修会を企画した同協会代表理事で株式会社小西美術工藝社代表取締役社長のデービッド・アトキンソン代表理事は「極彩色彫刻の保存に使用された技法が、国内の修理現場でも生かせるか情報共有したい」と話している。

■第9回 妻沼聖天山における社寺建造物保存研修会のスポット写真

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作成日:2020/05/12 取材記者:哲学・美術史研究者 山下祐樹