埼玉県熊谷市妻沼にある聖天山歓喜院は『妻沼の聖天様』と呼ばれ、地域の方に親しまれています。始まりは1179年(治承3年)。斎藤別当実盛公が、武蔵国長井庄に大聖歓喜天を奉り、総鎮守として聖天宮を開きました。
聖天様は日本三大聖天様の一つとして知られ、縁結び、家内安全、商売繁盛、厄除け開運、交通安全、学業進学などにご利益があります。
平成24年7月9日に歓喜院聖天堂は国宝として指定されました。平成15年10月から約7年間にわたり大改修工事が行われ、平成23年6月に一般公開されるようになりました。
別名、埼玉日光とも呼ばれるほどで、本殿外壁の彫刻は豪壮絢爛です。また、境内では様々な美しい彫刻を見ることができます。貴重な姿を間近で見ることができる妻沼聖天山、熊谷に来た際には是非お立ち寄りください。
聖天山第一の門。高さ16m、重層の特徴ある三破風を組み合わせた豪壮な構造美で、全国にも類例が少ない貴惣門は国指定重要文化財にもしてされています。
嘉永4年(1851年)に竣工され、左右には邪鬼を踏みつけながら立つ二天王像が配され、周囲の精巧な彫刻とともに厳かな雰囲気を醸し出しています。
聖天山第二の門で別名「四脚門」と呼ばれ、釘を一本も使用せずに使われています。明治43年に起こった利根川大洪水の際には門の約半分までが水に浸かり、現在でもその跡を見ることができます。
仲人業が盛んだった時代には、貴惣門と仁王門の間を取り持つ中門を男女の待ち合わせ場所として、初顔合わせの後に本殿にお参りして数多くの良縁を結んだと伝えられています。
聖天山第三の門。本殿の前に位置する仁王門は明治時代に台風で倒壊し、後に再建したもの。左右には室町時代に気風を残す逸品として評価の高い金剛力士像が配され、優美な姿を讃えています。
昭和33年に建立された総欅造りの多宝塔。春には桜、秋には紅葉と四季折々の美し姿を見ることができます。多宝塔の眼下では軍茶利明王を祀った「軍茶利の滝」の水音が響きます。
本殿左手にある彫刻拝観受付にて入場券(「彫刻解説シリーズ」付)をお求めください。日時により、めぬまボランティアガイド「阿うんの会」による解説を聞くことができます(要確認)。
・拝観料:700円(1枚につき1名様限り有効。ただし、同伴者のいる中学生以下のお子様は無料。30名以上で団体料金)
・拝観受付時間:午前10時~午後4時
・妻沼聖天山節分会レポ / 2014年2月撮影
・妻沼聖天山春季例大祭『柴燈大護摩』・『火渡り』レポ / 2013年4月撮影
・妻沼聖天山秋季例大祭レポ / 2013年10月撮影
・第24回 太田松茸道中レポ / 2013年10月撮影
住所 | 埼玉県熊谷市妻沼市1627 |
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電話番号 | 048-588-1644 |
Fax | 048-588-0016 |
URL | 妻沼聖天山 歓喜院のホームページへはこちらからどうぞ。 |
営業時間 | 10:00~16:00(国宝本殿)※境内は参拝自由 |
定休日 | 年中無休 |
見学 | 可 |
駐車場 | 小型100台・大型5台 専用駐車場有(無料) |
その他 | 拝観料 中学生以上700円 |
作成日:2014/03/22 取材記者:くまがやねっと管理人