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「鍍金耳飾」野原古墳出土
古墳時代になると、大豪族から庶民まで、出身一族への帰属意識と大王家に属する政治的地位を意識するようになり氏(氏)や姓(かばね)といった出身や身分を主張するようになります。権力や身分をわかりやすく示すために、金銀宝玉で自己や周囲を飾ること、大規模古墳の造営・武器の獲得などに熱心だったようです。出土品には玉類に加えて金銀の製品が目立つようになります。当時の金銀の産地は日本では知られておらず大陸からの招来品と思われますが、市域の多くの古墳からも金・銀を使った「耳飾」「馬具」「刀装具、刀や鐔など」が発見されています。秩父地域から自然金も産出しますがその利用は多くはないようです。
また、市内の鵜ノ森遺跡から出土した腰に付けたベルトの装飾品「石帯」は秩父ヒスイで造られたことが分かっています。秩父地域では銅の産出も有名で、鉱産物資源の開発が盛んであったことをうかがわせます。これらの貴金属や宝玉を身に着けたひとは古墳時代は有力豪族の成員、奈良時代は地方役人のような人物だったと思われます。
住所 | 熊谷市千代329番地 |
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開館時間 | 午前9時~午後5時 |
休館日 | 土曜日・日曜日・祝日・年末年始 |
お問い合わせ | 048-536-5062(熊谷市立江南文化財センター) |
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作成日:2019/07/25 取材記者:江南文化財センター