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熊谷人物伝

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第166回 体操元日本代表世界選手権銀メダリスト 中島立貴さん

今回ご紹介するのは、2010年 世界体操競技選手権大会
団体銀メダリスト 中島立貴さんです。

■プロフィール

STAND UP 体操教室

1988年、兵庫県姫路市生まれ。
6歳から体操を始め、岡山県関西高校、日本体育大学を経て、リオオリンピック金メダリスト内村航平選手らとコナミスポーツ体操競技部を続ける。
2010年には世界選手権日本代表に選出。団体銀メダルを獲得。
2016年3月に引退。地域クラブの指導と各縣の幼稚園、小学校で公演活動授業などを行う。
2018年1月、埼玉県熊谷市にSTAND UP 体操教室を開校。

≫≫STAND UP 体操教室紹介記事はこちらから


【現役時代の成績】
●2004年  ・・・・・・・・ 第9回アジアジュニア体操競技選手権大会 優勝
                国際ジュニア体操競技大会 準優勝
●2005年~2007年 ・・・・ 国民体育大会 優勝
●2008年  ・・・・・・・・ 第62回全日本体操競技団体選手権大会 優勝
●2010年  ・・・・・・・・ 第42回世界体操競技選手権大会(オランダ・ロッテルダム) 団体銀メダル
●2011年  ・・・・・・・・ 第65回全日本体操競技団体選手権大会 優勝
●2013年  ・・・・・・・・ 第6回東アジア競技大会(中国・天津) 団体銀メダル、床 銅メダル

■中島立貴さんにお話をお聞きしました

Q:中島さんが体操をはじめたきっかけを教えてください。
保育園児の時から常に飛んだり跳ねたりしていた事もあり小学1年生の時、親にすすめられて市内の体操クラブに入部しました。当時は一般クラスというものはなく選手コースに入り週5日間通っていました。

Q:体操の面白いところはどんなところですか?
体操競技にはたくさんの技があります。一つ一つ基本からはじめていき、技ができた時は最高です。また、技を自由に組み合わせて演技構成を作ったりするのもとても面白いですね。昔から算数が苦手な僕でしたが演技の点数の計算をするのはとても楽しかったです。

Q:学生時代や選手時代には、1日何時間位練習をしていたのですか?
小学中学時代は夕方から9時過ぎまで練習し、毎日母親に送り迎えをしてもらっていました。中学に入ると部活動が始まりますが、僕は体操部がなかった事もあり帰宅部ですぐ帰っていました。
高校時代から社会人時代は1日6時間くらいでしたね。

Q:中島さんの好きな種目は何ですか?
床、鞍馬ですね。床は昔と違いフロア内にスプリングが入っているので技もやり易くなりました。回転系やひねり系など色々挑戦しました。鞍馬は昔から1番得意だった事もあってずっと好きでしたね。

Q:ジュニア時代から国際大会に出場されていますが、心に残るエピソードはありますか。
海外での試合や合宿で毎回1番楽しみにしていたのは他の所属の選手と代表として試合や練習が出来た所ですね。
内村選手や山室選手はその時からの付き合いでまさか社会人でも一緒にできるとは思いませんでした。改めて自分は良い時代、良い仲間、良い指導者と体操が出来たんだなと心から感謝しています。


Q:選手時代、怪我をしないように心掛けていたことはありますか?
僕は約20年の体操人生の中で大きな怪我をしたのは3回。大学時代に練習の時に胸がさけました。正確には胸の骨が両サイドに開いたという感じかな。社会人になって肩のオペ、手首のオペを2度行い骨を抜きましたね。
コナミ時代は専属トレーナーの方から様々なことを教わり効率のいい筋力の付け方を教えていただきました。1番は無理にハードな練習を行わない事。歳を重ねるにつれ量より質の練習になりました。インナーを鍛える、イメトレをする、アイシングをする等ですね。

Q:1月(2018年)に熊谷市で体操教室を開校されましたが、熊谷で教室を開こうと思ったきっかけは?
高校生の時、さいたま国体があり、熊谷ドームで試合をしました。その時初めてこの地を訪れ民泊もさせていただきました。試合での優勝は出来ませんでしたが、熊谷の方々には色々とお世話になりました。
大学時代の全日本インカレでもお世話になった事もあり、少しでも子どもたちへの恩返し、また地域の活性化に繋がればという思いでこの地で始めました。

Q:今後の活動や目標について教えてください。
2016年3月の選手引退後、体操教室をする事は決めていましたがその前にどうしても体操とは関係のない世界で仕事をしてみるべきだと思いました。今まで体操しか知らなかった事や人前で話する事が苦手だった事もあり、営業の仕事をしました。1年半という短い時間でしたが得られたものはとてつもなく多く社長はじめ社員様には感謝しかありません。その中で各県の学校現場での体育指導、「夢講座」キャリア教育講演会、体操イベント活動などをさせていただきました。
今後、このような活動も本格化させていきたいと思っています。
体操を通して子どもたちが実際に技を見たり、直接メダルに触れることなどで夢を持つことの大切さを知ってほしいと願っています。

Q:最後に体操選手を目指すお子さんへ一言お願いします。
望めば全てが叶う世の中ではないですが、人は望むからこそ成長します。
体操を好きになる事。周りの方々に感謝する事。成長するにつれだんだん分かってきます。
今はただ前だけを見て頑張って下さい!苦しい事を乗り越えた時の達成感は、最高です。

■第166回 体操元日本代表世界選手権銀メダリスト 中島立貴さんのスポット写真

STAND UP 体操教室 内観
バク転・アクロバット教室で、バク転を実演
こども未来プロジェクト
生徒さんからの送られたお礼の言葉

■STAND UP 体操教室

住所 〒360-0031
埼玉県熊谷市末広2‐124 杉浦ビル1階
電話番号 048-514-7215
受付時間 平日 12:00~21:00
土日 12:00~19:00
定休日 木曜日
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作成日:2018/02/19 取材記者:なべさん