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2015年12月20日(日)、モース博士の90周年忌となるこの日に、熊谷市内の星河山 石上寺で「モース博士像建立・除幕式」が執りおこなわれました。
モース博士は、明治12(1879)年8月13日、外国人として初めて県内で講演を行った人物で、その会場となったのが石上寺境内にあった熊谷乙中教院です。当時、最先端の学問だった「ダーウィン進化論」を、通訳を介して熊谷の人々に2時間余り説いたとされています。通訳の少年が「人間の祖先は猿」と告げると、場内が騒然となったという記録が残っています。
銅像の制作にあたったのは、石上寺ご住職 岡安隆哲氏のお兄様であり、埼玉県美術家協会会員の岡安眞也氏。63歳で会社を退職した後、彫刻の勉強を始めました。
2年半の歳月をかけて制作されたモース博士の銅像は、高さ950㎜・幅800㎜、台座を含めた高さは、モース来訪の1879年にちなんで1879㎜としました。
石上寺にモース博士像を訪れることで「モース博士と熊谷市の関わり」を多くの方に知っていただくきっかけの一つとなることを期待しています。
明治10(1877)年6月に動物学研究のため日本を訪れた際、横浜から東京に向かう汽車の中から貝塚の遺構を発見し、政府の許可を得て9月から発掘調査を行ったのが「大森貝塚」です。調査の際に発掘され、東京大学に保管されている貝殻や土器、土偶、石斧や人骨片などの出土品は、昭和50(1975)年に国の重要文化財に指定されています。
明治12(1879)年8月に、黒岩横穴墓群を見るため冑山村に来村。根岸家に一泊。
8月13日には、熊谷市で外国人初の講演を行った記録が残っています。
式典の後、石上寺本堂でモース博士ゆかりの品々が展示され、根岸家、石上寺所有の貴重な品々をまじかで見ることが出来ました。
<モース博士ゆかりの品展示のご案内>
今回の式典で惜しくもゆかりの品をご覧になれなかった方にお勧めの展示会です。
・熊谷市指定文化財「モース関連資料」展
2016年1月25日(月)~3月18日(金)
江南文化財センター・ロビーにて
住所 | 埼玉県熊谷市鎌倉町29番地 |
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作成日:2015/12/21 取材記者:なべさん