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天然木のコラム

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天然木について ~含水率~

第4回は天然木の含水率について。
天然木商品を選ぶならぜひ知っていてほしいお話です。

フローリングの隙間があいてしまった様子

天然木フローリングでこんな経験ありませんか?
「フローリング間に大きな隙間ができてしまった」
「大きな割れができてしまった」
「反り・狂いが発生して張り替えたことがある」
「カビが生えた!」などなど。

実はこれ、木の「含水率」が原因かもしれません。

■含水率ってなに?

含水率計でフローリングの含水率を図ります

天然木商品で最も重要と言っても過言ではない「含水率」。
どんな木の種類の商品を選んだとしても、とても重要な基準となるものです。
含水率とは、読んで字のごとく木に含まれている水分の割合のことで、『含水率を下げる=しっかり乾燥させる」ことが天然木商品ではとても重要です。

含水率の変化によって生じた割れ

もともと木には多くの水分が含まれています。
それを人工的に乾燥させたとしても、木は大気中の水分と平衡を保とうとするため、湿気の多い時期は木の含水率も下がります。この水分の動きによって、木が膨れたり、縮んだり、割れたりするのです。
含水率1%に対して寸法が変化する割合を「寸法変化率」といい、これは木の種類や、木の挽き方(板目・柾目など)によっても違います。
例えば、スギ板で含水率が6%減った(乾燥した)場合、板巾が120㎜の場合、1.872㎜も縮んでしまいます。(板目方向)
これだけ縮むと、かなり大きな隙間ができてしまいますね。

木は商品になっても呼吸をしているため、こういった木の動きを完全になくすことはできないのですが、極力少なくすることはできます。その方法が、「木をしっかり乾燥させる」ことです。
一度しっかり乾燥した木は、空気環境によって多少の変化はあるものの、なかなか乾燥前の含水率には戻りにくいという性質があります。
これを「木材のヒステリシス現象」と言います。
つまり、木に乾燥状態を覚えさせれば、その後の水分の動きはとても少なくなり、安定した材料になるということです。

天然木商品の場合、この「含水率」にしっかり気を配って製造されているものかどうか?
ここが、選ぶポイントのひとつになるので、ぜひ覚えておいてくださいね。

杉フローリングの乾燥についてはこちらをご覧ください。

■天然木について ~含水率~のスポット写真

木の挽き方
柾目と板目の違い
木の挽き方・・・柾目
木の挽き方・・・板目

■天然木について ~含水率~の詳細情報

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作成日:2021/02/15 取材記者:大和屋株式会社建材部 ちいさんぽ