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第5回は天然木フローリングの注意点について。
自然素材の良い点と注意点、両方を踏まえて天然木を楽しみましょう。
天然木を使った自然素材のフローリング・サイディング・ウッドデッキは、工業製品と違い、生きた木を使った商品です。そのため、既製品にはない良さもある反面、知っておいていただきたい点もあります。
【天然木には1本1本、個性があります】
木はそれぞれ環境に適した成長をするため、同じ樹種でも1本1本異なる『色合い・木目』をしています。
節の入りかたにも個性があり、葉節や色・杢違いなどの特性を含むものもありますが、自然由来の証であり商品の個性を示すものなので、あらかじめ了承のうえで検討していくようにしましょう。
・葉節(はぶし) 木の成長とともに節も伸長し、冬から目覚めた休眠芽が発達してできた生節(いきぶし)
・死節(しにぶし) 枯死した枝が幹の中に包まれ、製材した時に黒い痕跡を残します。
・ヤニスジ/ヤニツボ 木の樹脂が中に染み込んで、線状になって現れる場合があります。
・色/杢違い(いろ/もくちがい) 天然木は、それぞれに色や杢に違いがあります。
【年を重ねると、経年変化します】
自然素材は、年数がたつにつれて紫外線の影響や酸化などにより色味が変化します。
特にパイン材は白っぽさが目立つ新築時と違い、数年経つと濃い飴色に変化していきます。
「琥珀色」と表現される美しくツヤのある色は、とても落ち着きのある素晴らしい色合いです。
【生きているからこそ、木は動きます】
木は周辺の湿度により吸湿・放湿を行いますので、施工した後も伸び縮みします。
含水率にこだわり、できるだけ伸縮を抑える工夫を施していても、生きた木の魅力を活かしている以上、伸縮を全くしない商品にすることは不可能です。冬には隙間が空きますが、梅雨時には戻ります。
温度・湿度などの使用状況により、反り・狂い・割れなどが発生する場合があります。
乾燥時期には、過乾燥にならないように定期的なメンテナンスをお勧めいたします。
>>その他「床暖房」「虫害」についてはこちらをご覧ください。
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作成日:2021/04/14 取材記者:大和屋株式会社建材部 ちいさんぽ