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寒い冬に嬉しい、床暖房対応のフローリング。
無垢フローリングの肌触りと床暖房のあたたかさは、この上ない心地よさです。
床選びの際には、床暖房を使用するかどうかも併せてご検討したいですね。
大和屋では、無垢フローリングの床暖房実験を自社で実施し、ご紹介しています。
床暖房実験は、無垢フローリングの床暖房による寸法変化を観察するために行います。
もともと木には多くの水分が含まれており、乾燥させたとしても、木は大気中の水分量と平衡を保とうとするため、湿気の多い時期は木の含水率も高くなり、乾燥する時期は木の含水率も下がります。この水分の動きによって、木があ膨れたり、縮んだり、割れたりします。
大和屋で扱っている無垢フローリングは、含水率にこだわり、寸法変化(膨れた縮んだり)が起きにくいよう工夫していますが、床暖房を使用する場合、床が高温になるため変化が起きやすい状況となります。
そこで、大和屋では床暖房実験を行い、無垢フローリングの寸法変化を測定しています。
>>含水率についての記事はこちらをご覧ください。
大和屋ショールームに併設している「床暖房実験室」にて実験を行います。
試験に使用するのは、下記2種類の床暖房システムです。
① 温水式
② 電気式
床暖房の設定温度を電気式、温水式それぞれ30℃に設定し、下記の条件で実験を行います。
・一般部:8時~17時の9時間加温する
・水供給部:毎朝30㏄の水をフローリングつなぎ中心部分に供給する
・カーペット部:熱がこもった状態を想定し、45×45cmの座布団を置く
電気式、温水式床暖房装置それぞれの上にフローリングを施工、連続加温を行います。1ヵ月間、フローリングの含水率、エンド方向、サイド方向のすき具合、床の状態(段差・割れ)を測定します。
【使用するもの】
隙間を計る定規と含水率計を用いて測定を行います。
計測は実験開始時から1週間おきに行います。
【測定項目】
■フローリング
・含水率
・エンド方向のすき具合
・サイド方向のすき具合
・床の状態(段差、割れ)
■環境
・気候
・室内温度、湿度 ※窓部分2カ所で計測
・室外温度、湿度
実験の様子は、弊社ショールームでもご覧いただけます。
このように実験を行った結果、クリアしたものを床暖房対応としてご案内をさせていただいております。
実験結果は各製品ごどに作成・保管しています。
(各フローリングの実験結果についてはお問い合わせください)
協力 | 大和屋株式会社 建材部ホームページはこちらからどうぞ |
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作成日:2022/10/13 取材記者: 大和屋株式会社建材部 ちいさんぽ