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NPO・ボランティア

地域

特定非営利活動法人 寄居観光クリエイション

外国人モニターツアー

■寄居町の観光再生と観光価値を創造する観光振興

村山事務局長から話を伺う学生

「寄居観光クリエイション」(大谷州弘理事長)は、平成25年2月にNPO法人化しました。同法人は、寄居町の歴史や自然などの地域資源の掘り起しやそれらやすでにあるものの磨き上げをして、観光振興に結びつけることを目的に努力しています。この日は、寄居町を訪ねて、村山事務局長からお話を伺いました。

■「寄居町」をもっと知ってもらう活動

寄居の思い出をテーマに行われた絵手紙作品展

同法人は、より多くの人たちに「寄居」を知ってもらおうと、文化や歴史、自然などの潜在的な「観光資源」のPRに余念がありません。寄居町では、名城100選に選ばれている鉢形城やそれを描いた池波正太郎の「忍び旗」、井伏鱒二の「武州鉢形城」はもちろん、宮沢賢治、田山花袋、生涯2000曲以上を作曲した佐々紅華、歌舞伎俳優の七代目松本幸四郎、絵画では、一水会の安井曽太郎、日本画では岩井昇山などが「寄居町」とゆかりがあり、観光パンフレット『よりい散歩』など編集して紹介したほか、金尾山のつつじ祭りや五月の寄居北條まつりに誘客のためのバスツアーや国際化を図るべく外国人のモニターツアーも実施しています。また、県ウォーキング協会と埼玉新聞社の協力のもと、埼玉健康ウォーキング大会など実施して参加者に寄居の魅力を体感してもらう企画も実施しました。

■問題解決のための専門家による検証勉強会そしておもてなし!

問題解決のための専門家による検証勉強会
そしておもてなし!

ただ単に、旅行業者とのツアーを組むだけではなく、そのツアーの旅行業者や添乗者を講師に招き、「専門家から見た寄居観光」の勉強会を開催し、今後の寄居の観光振興に役立てています。専門家からは、大型バスが入りにくい、イベント広場までのサインが少ない、公衆トイレの洋式化、出された料理などの評価なども挙げられています。その反省や改良点はしっかり行政に報告や記録に残しています。さらに、同法人は今後、「おもてなしの心」を育成すべく「まちボランティアガイド」を育成する予定だそうです。より良い町にしていこうと一生懸命に取り組む姿が見受けられました。

■「寄居人」というキーワード

WEBで広く町内外へ向けて情報発信を行う

村山事務局長に話をうかがい、頻繁に出る「寄居人(よりいびと)」という単語。これは、「寄居に住んでいる人」「寄居で仕事をしている人」はもちろん、「寄居に何かしら、過去も含めてかかわる人たち」のことらしいです。この「寄居人」情報も、Web、フェイスブック、メルマガなどで、広く町外の方々に情報を提供しています。少年スポーツの県大会出場や絵画グループの町外の発表会なども取材や情報発信しています。もちろん、町内の観光ニュースもおこたらないとのことです。

■ニュースリリースの強化の取り組みと地道な広報活動

関越自動車道上里SAで行われた観光PR活動

小さな町が、イベント告知などマスメディアに取り上げてもらうにはどうすればいいか?基本的には、寄居町のエリアの記事を担当するマスメディアの集まり、「熊谷記者クラブ」のことを熟知することから努力したそうです。報道各社によって、カーバーするエリアが違い、大概は慣習的に寄居町と他のエリアとかけ持ち記者が多いことから、具体的に報道各社の記者さんとのコミュニケ―ションを大切に、早め早めの情報提供で、その記者が受け持っているエリア情報も事前に勉強して寄居町と日程がかぶるかかぶらないか知っておくのも重要だそうです。優先順位は、記者さんの都合もありますから、当日来られない場合に事前記事や当時の写真提供や切り口を変えた記事など、お願いが可能なこまめな調整もしているなど村山事務局長さんたちの努力が伝わってきました。
また、寄居町で行われるイベントに際して、主要交通機関の駅、サービスエリアやショッピングセンターなどイベントチラシ配布、ポスターの掲示のお願いなど地道な活動努力と粘り強さを感じました。小さいことをこつこつと大切に、いまできる広報活動を精一杯やっている姿は、寄居町に対するすごい熱意です。同法人の広報によって、ますます寄居を知る機会が多くなることでしょう。どうぞ県民の皆様も、様々な文化と自然が織りなす寄居を訪れてみてはいかがでしょうか。

■寄居観光クリエイションの詳細情報

所在地        〒369-1203 埼玉県大里郡寄居町大字寄居1180番地1
電話番号 048-577-3307
取材日 2014年7月7日(月)
担当 立正大学 社会福祉学部3年 佐藤 翔吾
立正大学 法学部 2年 吉村 拓也
くまがや館 ちえむ
北部地域振興センター 担当 A・K

作成日:2014/09/17 取材記者:北部地域振興センター