くまがやねっと情報局

くまがやねっと > くまがやねっと情報局 > 連載中 > NPO・ボランティア > 特定非営利活動法人イエローハーツ

NPO・ボランティア

地域

特定非営利活動法人イエローハーツ

学生による取材の様子

■特定非営利活動法人イエローハーツ

特定非営利活動法人イエローハーツ(田中 一永代表理事)は貧困の子どもたちを救う目的で2016年に「ふかや子ども食堂まめっこ」をはじめました。それ以来、子どもや母親などの居場所づくりを目指して、「ふかやフードパントリーこめっこ」、「親子クッキング教室(休止中)」「畑ごはん会」などの食育活動、フードロス削減に向けたピクルスの加工販売事業「Vege Box」を行っています。また、色々な方に活動を知ってもらうための積極的な講演活動のほか、新たに参入する人向けのアドバイザーも行っています。

■NPO・フードバンク・企業が協力”フードパントリー”

フードパントリーの様子。
学生もお手伝いしました!

今回取材させていただいた「ふかやフードパントリーこめっこ」は埼玉トヨペット深谷支店にて開催されました。フードパントリーでは児童扶養手当を受給されているひとり親世帯を対象に、フードバンクや企業(個人も含む)から寄付された食材を無料で配布します。この日は運営ボランティアの方々が32世帯のご家庭に対し、埼玉トヨペットから提供された野菜と、セカンドハーベストジャパン(フードバンク)から提供されたお米やレトルトなどの食品が入った袋を1世帯に1袋配布しました。また、それ以外の食材や日用品は机に並べられた選択形式となっており、楽しそうに選ぶお子さんの姿も見られてアットホームな空間でした。

■子ども食堂への想い

コロナ禍によりお弁当配布の形式に変わってしまった子ども食堂についてもお話を伺いました。田口副代表は、「(子ども食堂は)貧困を救うことだけが目的ではなく、子どもやママさん同士のコミュニケーションの場にもなっていたので、そういった場が失われてしまったのが残念。皆で集まり食事をすることで、子どもは他者との交流を通じて色々なことを学び、成長できたと思うので。」とおっしゃっていました。私はこの言葉を通して、本来の子ども食堂とは食事する場所やおいしいご飯の提供だけでなく、食事をきっかけとした他者との関わりあいや学びの場所であったのだと思いました。

■今後の目標について

田口副代表は今後の目標として、今年8月から新たに始めた子どもの学び場づくりに向けた学習支援事業を挙げ、「子どもと先生が一対一で学ぶ場をつくり、皆に広めていきたい。」「(子ども食堂やフードパントリーなどの)食事面だけでなく、貧困の子どもたちにできるだけ学習の機会を用意することも、我々の使命だと思っています。」と前向きに語ってくださりました。そして「今後とも法人活動・運営のためにご支援やご寄付をよろしくお願いいたします。」とおっしゃっていました。

■取材を終えて

今回の取材を通してフードパントリーとは、NPO、フードバンク、企業、ボランティアなど多くの人々の協力の上で成り立つ事業であると感じました。また、同法人の行う活動の利用者と支援者が年々増え続けている理由は、こうして積極的に取材などを受け、情報を必要とする人々に届けることを大切にされているためだと実感しました。

■特定非営利活動法人イエローハーツの詳細情報

法人所在地 埼玉県深谷市東方2013番地
ホームページ 特定非営利活動法人イエローハーツ
取材対応者 副代表理事 田口 博康
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部3年 並木 里央

作成日:2022/11/10 取材記者:北部地域振興センター