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NPO・ボランティア

地域

特定非営利活動法人日本トンガ友好協会

学生による取材の様子

■NPO法人日本トンガ友好協会

日本トンガ友好協会(ラトゥ ウィリアム志南利 代表理事)は、日本に住むトンガ人が安心して暮らせること、日本とトンガの文化の交流を目指して、様々なイベントを行っています。

■設立のきっかけ

タグラグビー教室の様子

法人の前身はトンガ・コミュニティ・ジャパンという市民団体で、日本で40年以上ラグビー教室や文化交流活動を行っていました。
在日トンガ人は、高校入学時にラグビー推薦でトンガから日本に留学してきた方が多く、国内のトップリーグや日本代表として活躍する選手もいます。その一方で、怪我等でプレーができなくなると、仕事もなく途方に暮れる若者もいたそうです。ラトゥ代表は、若者たちを日本の社会に溶け込めるまで支えたいとの思いから、2021年5月にトンガ・コミュニティ・ジャパンをNPO法人化しました。

■人の繋がりを大切に~トンガ義援金活動~

文化交流イベントの様子

同協会では、在日トンガ人のサポート、トンガと日本との交流、青少年向けのラグビー活動(タグラグビー)を柱に活動しています。しかし、昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、対面の活動が思うようにできなかったそうです。
そんなコロナ禍で注力していたのが、トンガへの義援金活動です。トンガでは令和4年1月15日にトンガ沖の海底火山で大規模な噴火と津波が発生し、大きな被害を受けました。対応に追われる駐日トンガ大使館に代わって同協会が窓口となり、日本で義援金活動を開始。個人・団体から沢山の支援があり、総額2981万8747円が大使館へ届けられました。トンガとの繋がりが深いだけでなく、素早く、柔軟に対応できるNPOだからこそ
                      できた支援だと思います。

■スポーツで街を元気に

実際に体験させていただきました♪

現在徐々に対面での活動が増えてきており、ラグビーを含むスポーツ振興にも力を入れています。同協会が普及活動をしているタグラグビーとは、タックルの代わりに相手の腰付近に装着している紐を引っ張れば、タックルした扱いとなるスポーツです。接触がないため、子供や女性でも安全に行うことができます。熊谷市の「はじめの一歩助成金」を受け、熊谷市での普及活動を計画中とのことです。
また、今回は県北スポーツ文化祭に出店したエアバトミントン体験会の様子を見学させていただきました。エアバトミントンとは、風の影響を受けにくい専用のシャトルを使った屋外でできるバトミントンです。当日は日本エアバトミントン連盟のプ
                      ロ選手に教えていただきながら、親子連れが楽しんでいる様子
                      が伺えました。

■取材をしてみて

トンガ王国は親日家だった国王の影響で、日本語教育やそろばん教室が今も盛んなのだそうです。説明してくださった代表のラトゥさんと事務局の山下さんからは、トンガと日本が大好きで、トンガをもっと日本人に知ってもらいたいという熱い思いが伝わってきました。
日本では、2019年のラグビーワールドカップでトンガ出身選手たちの活躍を観て、トンガ王国に関心を持った方が増えました。今後も、日本トンガ友好協会の活動により、トンガのことがより身近になっていくといいなと思いました。
私自身、トンガについてまだ知らないことが沢山ありました。
                      今回の取材をきっかけに知っていきたいと強く感じました。

■特定非営利活動法人日本トンガ友好協会の詳細情報

取材対応者 代表理事 ラトゥ ウィリアム志南利
事務局長 山下 宗久
取材記事担当者 立正大学社会福祉学部2年 日下 茉子

作成日:2022/12/19 取材記者:北部地域振興センター