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直実公が絆を結ぶ『熊谷桜』気仙沼に花のお嫁入りレポ

直宗公補任八百年遠忌追善供養(寶鏡寺)記念撮影

今回、ご縁があり「第9回 直実公が絆を結ぶ『熊⾕桜』気仙沼に花のお嫁⼊り」の報告を書くことになりました。
私は、東⽇本⼤震災の翌2012年、復興⽀援地芝居「⼀⾕嫩軍記(熊⾕陣屋の段)」気仙沼公演と2014年、熊⾕桜を気仙沼へ届ける「気仙沼に熊⾕桜を植える会」による第⼀回「花のお嫁⼊り」から今まで、熊⾕⼈の⼀⼈として復興支援に関わってきました。
これらの端緒となったのは、郷⼟の雄・熊⾕次郎直実公のご縁。
熊⾕市と気仙沼市の絆は元上司、平秀⼦さん(『タウンタウン熊⾕』初代編集⻑)⽈く「爺と孫の国」。郷⼟史と被災地⾒聞、そして復興⽀援を学ぶ⼗余年でした。
なお、初代平編集長のもとで様々な活動を私と共にしてきたのが、二代目編集長・栗原和江さん、「直実大好き会」草創スタッフにして、現在は当会の広報・編集担当です。『埼玉新聞』タウン記者、ピンクリボン他の市民活動に活躍しています。

小川美穂子『さきたま新聞』


➡「花のお嫁入り 沿革」PDFファイルはこちら。

■2023年 第9回花のお嫁入り訪問日程

「直実公が絆を結ぶ『熊谷桜』気仙沼に花のお嫁入り 2023」を写真とともに振り返ります。

【1日目】

           気仙沼市産業祭「市場で朝めし。」で昼食。魚市場・産業祭会場にて焼き秋刀魚など


          熊谷市・気仙沼市の皆さんが対面して、熊谷桜の苗木50本の贈呈式。


     松川秋葉太鼓が披露されました。         太鼓の披露後、子どもたちと記念撮影。


          中館を再訪。お社を参拝した後、班ごとに熊谷桜の植樹を行いました。


     古谷館八幡神社を再訪。神社の急斜面階段 ここの綱を握って駆け上がった方が
     津波の被害を逃れる事ができた。苗木を植えたのは、熊谷市の退職校長会の方々。


八幡神社に参拝後、心づくしの茶菓のもてなしを受ける。熊谷正之宮司のお言葉を戴き、心温まるひととき。

【2日目】

                        熊谷直宗公墓参り後、熊谷桜の贈呈を行い、記念撮影。


寶鏡寺で熊谷直宗公補任八百年遠忌追善供養が菊池秀道導師により執り行われ、正客に熊谷正之・りえ子八幡神社宮司ご夫妻、『三陸新報』黒澤社主が並ぶ。(写真左)熊谷から訪れたメンバーも順番に焼香。


   南三陸311メモリアル〈道の駅さんさん南三陸 内〉でラーニングプログラム体験と遺構を見学。


  北の恋人岬で、熊谷桜の贈呈式。北の恋人岬を整備した佐藤良夫さん(写真左)と横田透代表(写真右)

■現地報告 参加者の声より

気仙沼からの帰路、二日間の行程を終えたバスの車中、司会進行スタッフの栗原さんから参加者の皆さんへ、今回の「桜のお嫁入り」について一言ずつお願いしました。一部をご紹介します。

・私達の活動は、舞台の基礎作り。両市民が様々な演目で共演できることを夢見ます。(重竹淳一さん)

・故田倉米造副会長の頃から長い間、熊谷市郷土文化会では、直実→直家→直宗公(奥州熊谷氏始祖)の史実を実地調査研究してきました。今回は中館裏側の絶壁も確認できました。三つの館がトライアングルで整備されたらと願います。今年は寶鏡寺で立派な直宗公補任八百年遠忌追善供養が行われ感激です。(平井隆さん)

・今春「桜シンポジュウム」熊谷開催。気仙沼側参加者と交流できました。震災直後から何度も現地に通い、自分なりの復興支援を心がけています。別の会はリーダーの高齢化で解散しましたが、この間培ってきたコネクションを大切にボランティアを続けます。年内、この後も二回、当地を訪問します。(井上信男さん)

・植樹式、祭太鼓で歓待してくれた中の幼児の姿、懇親会で同席した漁業関係者のナマの被災体験、南三陸町役場女性職員避難勧告の現場の遺構、過去の植樹プレートに、過去・現在・未来を改めて心に焼き付けました。(成澤美枝子さん)

➡ その他の参加者の声はPDFファイルをご覧ください。

■熊谷桜お嫁入り先との出会い

気仙沼市の酒店「ももや」のご主人、熊谷淳さんのところに、私が「花のお嫁入り」(2019年)で届けた熊谷桜がいっています。
たまたま、懇親会で隣り合い、お話をしたところ嫁入り先が判明。お嫁に出した私にとっては、初めての個人的な交流となりました。
その後、熊谷さんから熊谷桜の写真もいただきました。
今回(第9回 花のお嫁入り)の市民交流で、お母さまの手に届けられた苗木は重竹さんから。
またも「ももや」の熊谷さんご一家とのご縁ができました。


  2023年、市民交流会で熊谷桜の贈呈。    2019年にお嫁入りした熊谷桜と苗木に添えたプレート

■直実公が絆を結ぶ「熊谷桜」気仙沼に花のお嫁入り 掲載記事


   ◇埼玉新聞(2023年11月2日)掲載            ◇三陸新報(2023年10月23日)掲載
  こちらをクリックすると写真を拡大します。        こちらをクリックすると写真を拡大します。


          ◇河北新報                   ◇朝日新聞 掲載
   こちらをクリックすると写真を拡大します。     こちらをクリックすると写真を拡大します。

☆街と港の情報誌「浜らいん」Vol.81(2024年1月発刊)
 (くまがや館内でご覧いただけます)

☆ボランティア情報誌「かりん」No.117(2024年1月発刊)
 ➡「かりん」No.117 掲載ページのPDFファイルはこちら

■今春、直実公が絆を結ぶ「熊谷桜」気仙沼に花のお嫁入りの旅

今春(2024年4月14日・15日)、10回目の「花のお嫁入り」です。今回の慰労会で「千本桜」に向け、キャッチコピーに「千秋楽」でなく、未来に向かう「千龝楽」の用語使用を決定。
初会合では、妻沼レディースの石田ヒサ子さんも参集し、今回の反省と共に各自が第10回に向けて動き出しました。十年目の記念誌編纂と熊谷市助成金への応募などを再確認。東日本大震災からはや十三年、現地も様変わり。私の記憶も薄らぎつつ、が、しかし、現地に向かうとなお一層沈潜します。
私たちの、わが町ならではの、復興支援。皆様のご参加、お待ちします。
2024年4月14日、15日に「第10回 直実公が絆を結ぶ「熊谷桜」気仙沼に花のお嫁入り」を実施します。
詳細が決まりましたら、くまがやねっとでもご案内いたします。

■熊谷桜 花の嫁入りマップ

東日本大震災後から12年間にお嫁入りした熊谷桜の苗木現況を見て回り、各現場で市民交流。その際に参考になるのが、古谷館八幡神社宮司夫人 熊谷りえ子さんを中心に纏めた『熊谷桜 花の嫁入りマップ』です。


熊谷桜 花の嫁入りマップQRコード



➡ 熊谷桜 花の嫁入りマップ チラシPDFはこちらからご覧ください。

■こちらの冊子は大和屋くまがや館でご覧いただけます。



記事でご紹介した冊子は、大和屋くまがや館でご自由にご覧いただけます。

閲覧希望の方は、スタッフにお声がけください。


小川美穂子

■直実公が絆を結ぶ『熊谷桜』気仙沼に花のお嫁入りレポのスポット写真

熊谷桜の苗木贈呈式では、苗木を通して交流が深まりました。
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贈呈式後の歓談の様子。
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苗木に添えられたプレート。熊谷氏家紋「寓生(ほや)に鳩」の絵柄。
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参加者と気仙沼へのお土産用として中家堂とタイアップしたオリジナル軍配煎餅
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作成日:2024/02/09 取材記者:なべさん