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祈りを込めて

2023年 初日の出

初日の出に照らされた桜並木

 
 

明けましておめでとうございます。
 
祈りはただひとつ。
 
皆さまがずっとずっと健やかでありますように。

■お別れ

悲しく残念なお知らせです。
弊会AYA支部長の藤井みゆき(享年36歳)が17日12時30分、ご家族に見守られながら天国に召されました。
最期まで立派に生ききりました。
「授乳期乳がん」発症からわずか2年余り。
若年性乳がんを取り巻く現状を知ってほしい、若い世代のがん患者を「独りにしない、独りじゃないよ」と当事者5人でAYA支部をスタートさせたのが今年5月でした。
10月にはAYA支部初のイベント最明寺様(川越市)で「ピンクリボンマルシェin最明寺」イベントを大成功に導きました。
SNSで反響を頂き多くの方が遠方から足を運んでくださいました。
皆様から藤井にたくさんの温かい応援メッセージを頂戴し、どれだけ生きる励みになったことかわかりません。

藤井が「がん教育」で子ども達に伝えたかったことの一部です。
体調が優れず教壇に立つことはできませんでしたが、ここに御伝えさせていただきます。

「わたしが1番伝えたい事をこれから話します。
みなさんは今幸せですか?
何かに悩んで生きていませんか?
誰かと比べて自分に自信をなくしていませんか?
病気になる前のわたしは不平不満ばかりで、人と比べてばかりで、日常がとてもつまらないものでした。
がんにはなりたくなかった。
けど、病気が教えてくれた事もたくさんあります。
今みんなが過ごしている日常は決して当たり前ではない事。
この世の中に当たり前はありません。
朝身体の痛みがなく起きて一日が過ごせる事。
ご飯が食べられること。
その全てはキラキラ輝いていて、それは奇跡の集まりなのです。
でもみなさんには病気になってほしくない。
こんな辛い思いをしてほしくないから、このわたし達の話しをきいて、病気を身近に感じ、今過ごしている日常に沢山沢山幸せを感じて生きて欲しい。
沢山笑うとがん細胞は死滅します。
沢山幸せを感じると病気は近づいてきません。
人と比べる必要はない。
世界に1人しかいない自分や友達をもっともっと大切にしてみんなで今を楽しんで生きていきましょう。
そして大切な家族を守る為、家族の人たちに検診に行くように勧めて欲しい。
乳がんは早期発見で治る病気です。
怖がらず受けて欲しい」

私たちはこれからも藤井の想いをしっかり胸に、前進して参ります。
本当にありがとうございました。
心から感謝を申し上げます。
今後も乳がん啓発へのご理解とご協力をどうかよろしくお願い致します。
NPO法人くまがやピンクリボンの会
代表理事 栗原和江
                      理事 笠原洋子、大崎幸恵、加藤悦子、井出徹、森永嘉子

■絆・最明寺(川越市)副住職千田明寛さまより

「絆」という言葉は糸に半分と書きます。
自分と大切な人の間には一本の糸があり、お互いに半分ずつ握り合っているというのが語源です。
私たちの日本人は昔からこの絆を大切にしてきました。例え姿形がこの世からいなくなってしまい目に見えない存在になったとしても、まだその人は何処かにいて、心の絆はこれから先も残ると考えておりました。
それがお盆のお墓参りや法事などの年忌法要を大切にする風習になったと言われております。

そして、誰かの心の中にその人がいる限りは、まだその人は本当の意味で亡くなっていないとするのが仏教の考え方です。
この絆がある限り、これから先、何か困ったことがあれば藤井さんの存在が力になってくれると思います。
どこかで力を貸してくれるかもしれません。
私はそう信じています。

■祈りを込めてのスポット写真

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ピンクリボンマルシェin最明寺
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ピンクリボンマルシェin最明寺
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■祈りを込めての詳細情報

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作成日:2023/01/14 取材記者:NPO法人くまがやピンクリボンの会