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R407/R293 往来記

~2020年迄掲載 歴史 地域

第4回 道路(街道)の名を冠した2つのアート展 佐野市

第9回アート街道66展 押し花作家の作品

今回は栃木県佐野市で出会った道路(街道)の名を冠した2つのアート展を取り上げます。
2とも手作り感の漂うアート展で、地元の作家を育てようとする熱意を感じました。

■第8回R293美術展2018 両毛の眼

第8回R293美術展2018会場入り口

両毛地域に居住する作家の皆さんと佐野市文化会館スタッフによる企画展です。
会期 5月12日~5月27日まで。5月17日に出かけてきました。
パンフレットの開催趣旨に《「目」には「目指す」「目的」というように方向性・行動の要素があるのに対して「眼」には「観察眼」「心眼」というように見識・判断の要素がある点で「目」より「眼」の文字を選びました。》
作家の「眼」と見る側の「眼」がぶつかり合ってきました。
この佐野市文化会館は、指定管理者に委託されている施設です。
指定管理者制度とは、文化会館、体育館、図書館などの公共施設を民間事業者へ管理運営委託し、経費の効率化し、民間の活力を導入する制度。特に、文化会館は、有効活用するためのノウハウが求めらることから、最近、指定管理者へ委託する会館が急増しています。
佐野市文化会館指定管理者「株式会社ケイミックスパブリックビジネス」のホームページに「人々が集う公共文化施設は、地域に根付いてこそ真価を発揮します。何度でも足が運びたくなる場所であり続けるために、求められるのは、一過性ではない持続可能なマネジメント能力です。」
その通りです。

■第9回アート街道66展 in 一乃館「ご縁を結ぶ作家の手」

ホテル一乃館 ロビー

佐野市赤見温泉の「一乃館」を会場に、佐野市内で工房を持って活動しているアート・工芸作家の皆さんの手作りアート展です。
主催が佐野商工会議所。??。
佐野商工会議所が、小規模事業者支援事業として実施しているもので、会場となっているホテル一乃館の協力もあり、会場内も楽しみながら過ごすことができる素晴らしい事業だと思いました。
アート街道とは、県道66号のことです。佐野市田沼町と桐生市を結ぶ桐生田沼線。この県道沿いに点在する工房の作家の皆さんが始めた展示即売会です。
今回の会期は、9月28日~30日でした。台風24号接近の情報を聞きながら29日に、出かけてきました。
ホテル一乃館は、このシリーズ第1回で紹介していますが、ホテル内は大正・昭和の美術、民芸品が展示され、館内はギャラリーそのものです。
ホテルの客室が開放されて、18人の作家の作品が展示されていました。
すでに9回目。主催者、会場提供者、作家、参加者がつながっている雰囲気が伝わりました。

■第4回 道路(街道)の名を冠した2つのアート展 佐野市の詳細情報

ホテル一乃館 佐野市出流原町1262
大正9年創業。名水を使用した湯、料理。
館内は美術品、民芸品多数陳列。庭園も見事。
ホテル一乃館 HPはこちらからどうぞ。

作成日:2018/10/10 取材記者:風神雷神荘主人