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熊谷市文化財日記

歴史 地域

仏像の美 ~熊谷の歴史を語る仏像~ Vol.2

風神・雷神(熊谷市指定有形民俗文化財) ・・・玉洞院

観音堂山門に風神・雷神が安置されていたと伝えられるが、現在は堂内に安置されている。木造りで像高1.78m、眼光するどくして?髪、風神は、風袋を背負い、雷神は、鬼の様な姿で褌をまとい、太鼓を輪形に背負い手に桴を持っている。刀法雄渾な作で、彩色は褪せているが見事な遺構である。寺伝によれば正長年間(1428)室町時代の傑作といわれ、浅草雷門の風神・雷神はこの像を参考にして作ったといわれている。

【玉洞院】所在地:熊谷市妻沼2404

権八地蔵(熊谷市指定有形文化財) ・・・地蔵堂

久下地蔵堂に安置されている、高さ1.5mの延命地蔵であり、また子育地蔵でもあります。元禄11年(1698)にたてられたもので、歌舞伎の「鈴ヶ森」などで知られる平井権八が、久下の土手で人を殺し大金を奪ったとき、「このことは黙っていてくれ」と祈ったところ、「われは言わぬが、なれ言うな」と口をきいたというので、この地蔵は「物言い地蔵」「権八地蔵」と言われています。

【地蔵堂】所在地:熊谷市久下2342-5
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石像十三仏(熊谷市指定有形文化財) ・・・梅岩院

池上にある梅岩院の本堂前の庭先に、一列に並んでいる十三体の石仏です。高さ1m内外の舟形光背をもつ十三仏で、地元の新井吉兵衛氏が寛永2年(1625)から天和3年(1683)に没した親族などの供養冥福のためにたてられたものです。不動から虚空蔵まで各々が完全に残されています。十三仏は、室町時代から民間に信仰されるようになり、この頃以前における信仰十仏に三仏をつけ加えて十三仏としたものであると考えられています。

【梅岩院】所在地:熊谷市池上981
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薬師と十二神将(熊谷市指定有形文化財) ・・・徳蔵寺

本尊の薬師如来と、脇時の日光菩薩・月光菩薩と、薬師につかえる十二神将で、15体の石仏です。薬師如来は約100㎝の大きさで、舟形光背をもっています。他の石仏も舟形光背をもっています。延宝5年(1677)、この地方に疫病が流行し、地元をはじめ近隣の村人が結集し建立したものです。

【徳蔵寺】所在地:熊谷市拾六間689
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九品仏(市指定有形文化財) ・・・安楽寺

安楽寺の九品仏堂に安置されている9体の木彫阿弥陀如来座像です。元来同地に所在していた九品仏堂は、養老年中(717~823)に藤原不比等が建立したと伝承されています。その後、堂ごと焼失したと思われます。現在の九品仏は、銘文に元文4年(1739)の年号が見られ、江戸時代中期の作とみられています。

【安楽寺】所在地:熊谷市西別府2044
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木造倶利伽藍不動尊(市指定有形文化財)  ・・・個人

江戸前期に制作された木造倶利伽藍不動尊。不動明王の変化身で剣に黒龍がまきつき、剣を呑もうとしている様子が彫られています。両側に童子を従えた三尊様式と呼ばれる形態で厨子の中に安置されています。

【文化財指定日】1979年5月14日

木造十一面観音坐像(市指定有形文化財) ・・・個人

江戸前期に制作されたと推定される木造十一面観音坐像で、大きさは像高21㎝、台座22㎝、光背高32㎝です。荒川洪水の際に流出した仏像が当地に残り、地域の墓地のお堂内にて安置されています。

【文化財指定日】1979年5月14日

金蔵寺木造地蔵菩薩立像(市指定有形文化財) ・・・金蔵寺

江戸前期に制作された地蔵菩薩立像で、両側に童子を従えた三尊様式です。穏やかな表情の地蔵と、彩色豊かに塗られている袈裟が特徴です。

【金蔵寺】所在地:熊谷市中恩田546
【文化財指定日】1979年5月14日

■仏像の美 ~熊谷の歴史を語る仏像~ Vol.2の詳細情報

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関連ページ 仏像の美 ~熊谷の歴史を語る仏像~ Vol.1はこちらからどうぞ。

作成日:2017/03/12 取材記者:江南文化財センター