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大福茶屋前(2016.4.24)
全国の手づくり市の情報を公開しているサイト「I Love 手づくり市」によると、関東エリアでは東京都22カ所、次が埼玉県で20カ所が取り上げられています。手づくり市の先駆けは、京都知恩寺境内の「百万遍さんの手づくり市」(第1回昭和62年4月15日)と言われ、現在でも毎月15日に開催するという人気の市です。
「〇〇市(いち)」と銘打った類似した市には、蚤の市、ボロ市、フリーマーケットや骨董市があり、土・日にはどこかで開催されています。
「熊谷妻沼手づくり市」は、平成21年(2009年)に第1回が開催され、このたび20回目を迎えますが、すっかり定着していて、開催を待っている人達がいます。
人気を維持し回数を重ねてきたのは、主催者の強力なリーダーシップ、妻沼聖天山の協力と開催エリアの住民の皆さんの支援が追い風になっているのでしょう。更に充実し、開催回数を重ねることが期待されています。
2017年10月21日(土)、22日(日) 縁結び通りとその周辺
>>詳しくは、熊谷妻沼手づくり市HPへ
市と名の付く古い形態は「蚤の市、ボロ市」です。欧米では「フリーマーケット(flea market)」と言います。「flea」は汚い・みすぼらしいといった意味です。
世田谷のボロ市は400年以上の歴史があり、東京都の無形民俗文化財になっています。
「蚤の市、ボロ市」から「フリーマーケット(フリマ)」の名称で支持を得るのは、昭和50年代に入ってからです。
もう一つは「骨董市」です。古物商、雑貨商、古美術商などプロの集まるイメージが強いのですが、これまた息の長い市となっています。
そこに「手づくり市」が加わりました。情報サイト「I Love 手づくり市」では、「手づくり市とは、誰でも自分が作った手づくりの作品を発表、そして販売できる場。アマチュアの人が丁寧に作られたもの、個性が光るもの、センスの違うものなど、誰でも気軽に買うことができるし、誰でも手軽にお店を出せる」と説明していましす。
いくつかの市を見て回りますと、今後ボロ市、フリマ、骨董市そして手づくり市の境界が重なり合い、来場者の支持を得ていくように感じました。
「低迷する商店街に賑わいを取り戻したい」。
仕掛け人の高柳紀子(大福茶屋)さんと関係者の取り組みが、平成21年(2009年)に始まり、既に8年目、開催回数は20回を迎えました。この間、県道の電柱移設と歩道整備事業が入り休止した年もありましたが、年々人気は高まり、現在は埼玉県北部の代表する手づくり市なっています。
新旧の写真を紹介しましょう。
・県道の遊歩道が整備されました。
・妻沼町中心市街地活性化のための事業で平成16年に作られた「めぬま壱番館」も既に閉鎖され、建物もこわされています。
・路地裏コーナーの土蔵も取り壊され、現在は住宅地になっています。
私は開催エリアに居住していて、最初から見てきました。仕掛け人の高柳紀子さんの熱意と行動力には驚き、行政主導の事業と異なることが起きるのではと期待していました。まさに、関係者の熱意が継続の力になっているようです。
この活動を支援しようと、我が家の庭を利用した「路地裏ギャラリー」を開設。地域の賑わい作りに、ほんのちょっとのお手伝い。
作成日:2017/09/25 取材記者:mhennmi