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熊谷市文化財日記アネックス

歴史 地域

旅の記憶 Vol.8

大嶋家文書の道中記(本巻収録文書)

■旅の記録 ―「道中記」から―

妻沼日向の伊兵衛さんは見聞きしたものを詳細に記した「道中記」を残しています。文政12年(1827)に行われた「道中記」の記録では伊勢参宮の後、長崎まで足を延ばしたことが記されています。さらに、天保年間には越中立山芦峅あしくら寺~越後の旅へ、明治初年には利根川船運を利用しての東京・横浜までの旅も記録しています。いづれの「道中記」にも立ち寄り箇所の説明や風景をスケッチしており、見て楽しくなる記録です。この「道中記」は、ー『名主伊兵衛絵入道中記』利根川歴史研究会編2010―として刊行されています。
妻沼弁財の栄左衛門さんも、立山(富山県)から湯殿山(山形県)への旅日記「湯殿山立山道中記」(文政10年/1827)や伊勢―四国―出雲へ旅日記「道中袖日記」(天保11年/1840)を残しています。訪れた名所や行路などを詳細に記録しています。本書は熊谷市史編さん室より『近世道中記』熊谷市史資料集4-2017―刊行し頒布しています。

■旅の記憶 Vol.8のスポット写真

『近世道中記』熊谷市史資料集4
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大嶋家文書の道中記(本巻収録文書)
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■江南文化財センター

住所 熊谷市千代329番地
開館時間 午前9時~午後5時
休館日 土曜日・日曜日・祝日・年末年始
お問い合わせ 048-536-5062(熊谷市立江南文化財センター)
ホームページ 江南文化センター「熊谷デジタルミュージアム」へはこちらからどうぞ。

作成日:2020/05/25 取材記者:江南文化財センター