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ガラス工房便り

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第3回 ガラスの表札おつくりします

建築家のデビュー作が自邸あるいは親族の家ということはよくあることのようです。ご多分にもれず、わがガラス工房のガラス表札第一号は兄の家のものでした。兄弟からの注文なら自由に作れるので、考えていたアイデアを形にする絶好のチャンスとばかりに、立体的なガラス表札を作りました。

スランビングという技法で、中央を丸く切り抜いた鉄板の上に板ガラスを載せ、電気炉に入れて熱を加えていきます。ガラスにもよりますが、800度近くまで温度が上昇すると、板ガラスが溶けはじめ、溶けた部分が徐々に垂れ始めてきます。これを炉の小窓からのぞきこみながら、程良い垂れ具合のところで火を止めます。いわば重力を頼りにした地球との共作とも言える技法です。ところが、この共同作業者は、こちらの意向などおかいまいなしに、どんどん引っ張り続けるので、息が合うまでには何枚もの板ガラスが必要になりました。きれいな半球形ができあがったら、サンドブラストで名前を彫り、エナメルを焼き付けて完成。

同じ技法を使って、わがガラス工房には世界初(!?)のスノードームのようなガラス表札を取り付けました。こちらの半球には精製水を入れ、板ガラスに接着。そのまま入口の引き戸にはめて、ドアが開閉するたびに中の水もユラリユラリと動くというもの。設置後10年経ちますが、水漏れ・水の濁りもなく、今のところテストは成功。来店される方にも好評なので、ドーム状のものを作っておいて、注文に応じて名前の部分をいれるという形で商品化できないかと考えています。美容院やショップの入り口にピッタリだと思いますよ。

下の画像は、同じスランビング技法でさらにサイズを大きくした金魚テーブル。金魚を眺めながらティータイムなんていかがでしょう? 欲しいとお考えの方がいらっしゃいましたら、ご連絡お待ちしています。

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■第3回 ガラスの表札おつくりしますのスポット写真

ガラスの表札
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ガラスの表札
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作成日:2021/07/05 取材記者:各務ガラス工房/各務ひとみ