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妻沼聖天山界隈

歴史 地域

追補編第5回 荻野吟子顕彰施策への期待

光恩寺(千代田町)長屋門内の展示物

「荻野吟子没後100周年の記念事業」が、5年前の2013年に熊谷市で実施されました。
その内容を聖天山界隈シリーズ第24回(2013年5月30日)で取り上げ、紹介しました。
その時に、偉人の顕彰施策は気まぐれで、火が付くと大騒ぎし施設などが建設され、火が消えるといつの間にか、顕彰施策は忘れら、施設がお荷物になるものだと感じました。
今年の8月3日付読売新聞の「よみうり寸評」の記事に、ハッとした人は多かったのではないでしょうか。
東京医科大学が、医学部医学科の一般入試で、女子の合格者数を抑える操作を続けていたことに対して、コラムニストは「荻野吟子の苦労は並大抵ではなかったらしい。女性への偏見とも闘った荻野の訴えをどう聞くか」と、時代が逆行したと東京医科大学の入試における女性差別を厳しく指弾していました。
そんな折、荻野吟子の生涯を描いた映画制作が発表されました。
株式会社現代ぷろだくしょんが、2018年9月4日に「荻野吟子の生涯~日本ではじめての女性医師」(仮題)とのタイトルのWEBサイトを公開し、制作スケジュールなどが発表されました。
荻野吟子顕彰は、《「めぬま」における観光の要望》の中のテーマの1つであり、かつ、要望書をまとめた「めぬまチャンネル」は、熊谷フィルムコミッション立ち上げの先導的活動を展開してきました。
今回は、荻野吟子顕彰施策にもう一度スポットを当ててみました。

≫≫荻野吟子顕彰の要望事項(PDF)はこちらからご覧ください。

■荻野吟子の生涯 映画化へ

WEBサイトのトップページより

株式会社現代ぷろだくしょんが、「荻野吟子の生涯~日本ではじめての女性医師」(仮題)のタイトルで映画制作を発表しました。
そのスケジュールは、年内にキャスティングの決定。2019年春ごろから撮影開始、初夏には完成予定としています。
現代ぷろだくしょんは、社会に対して強いメッセージを訴えかける作品が多く、文部科学省、厚生労働省、全国PTA協議会などの公的団体が推薦。今回の作品への期待も高く、既に、多くの団体が推奨しています。


既に妻沼地域においては、その制作支援の活動が始まり、熊谷フィルムコミッション活動の充実、旧坂田医院の活用など、熊谷市の映画制作支援に大きな期待が寄せられています。
詳しい内容は、WEBサイトを公開していますので、ご覧ください。

■荻野吟子顕彰施策への期待

金子兜太句碑

2011年3月に金子兜太句碑が、荻野吟子生誕の地(記念館脇)に建ちました。
「荻野吟子の 生命とありぬ 冬の利根」
句碑の説明を「熊谷句碑物語」の中から引用させていただきました。
『この句は、数々の困難を克服して日本公許女医第1号となった荻野吟子女史と生誕の地である俵瀬を流れる利根川に着目し、冬になると寒冷な「赤城おろし」が吹き下ろす風景を描いたものです。利根川の広大な流れとともに吟子女史の生命が育まれ、人生の苦難を乗り越える原動力となったことが偲ばれます。そして、冬の利根には、吟子女史の不屈の精神と大いなる愛が息づいていることを感じさせてくれます。』
・参考資料 熊谷句碑物語(2018年8月19日刊)熊谷学ラボラトリー・熊谷句碑研究会発行

荻野吟子記念館

2018年6月の市議会で、荻野吟子記念館が、指定管理者制度の対象施設になることが決定しました。
指定管理者制度とは、文化会館、体育館、図書館などの公共施設を民間事業者へ管理運営委託し、経費の効率化を図り、民間の活力を導入する制度です。
民間活力を導入して、単なる施設の管理だけではなく、幅広い顕彰施策に力が入れられ、荻野吟子の生きざまを継承する活動が期待されます。

■千代田町との連携

利根川から対岸千代田町を望む(2018.11.2撮影)

熊谷市WEBサイトの「荻野吟子記念館」の案内があります。その中に、周辺散策モデルコースが紹介されています。
・熊谷駅~バス停土手上~荻野吟子記念館~渡船場~赤岩渡船場~千代田町 光恩寺~赤岩渡船場~葛和田渡船場~熊谷駅
この案内図には「葛和田渡船場」と名前が記載されています。
前号(熊谷市葛和田と千代田町赤岩を結ぶ渡し船)で記したとおり、利根川土手上、渡船場待合場所に「葛和田河岸・葛和田渡船場」の表示物がありません。埼玉県・熊谷市は、早急に改善すべき事項です。
荻野吟子も葛和田河岸・葛和田渡船場から利根川の風景をなんども見ながら、若い時代を過ごしたのではないでしょうか。
千代田町の光恩寺には、荻野家の長屋門が移築されています。内部には荻野吟子の資料展示がされています。
今回の映画制作を機に、千代田町においても荻野吟子顕彰施策が盛り上がることが期待されます。

■第5回詳細情報

関連情報 株式会社現代ぷろだくしょん 荻野吟子の生涯WEBページはこちらからどうぞ
関連情報 熊谷市立荻野吟子記念館のご案内はこちらからどうぞ
関連情報 聖天山界隈シリーズ第24回(2013年5月30日)はこちらからご覧ください
要望内容の
問い合わせ先
高際康司 携帯電話 090-8313-9520
     〒360-0201 熊谷市妻沼1380-5

作成日:2018/11/13 取材記者:m.hemmi