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花のお嫁入り 気仙沼に熊谷桜を植える会 活動報告「千穐楽から未来へ」
「この冊子は、2011年3月11日 東日本大震災以降、気仙沼に熊谷桜を植える会が気仙沼に桜を植えようという、ささやかな復興支援10数年の歩みを振り返り、その締めくくり『千本桜の千穐楽』として上梓いたしました。また、この機に改めて、過去、現在そして未来へと支援の絆を繋ぎ、復興・発展に寄与できればよいと存じております。皆様のご協力に深甚なる経緯と謝意を申し上げます。」
2025年2月吉日、花のお嫁入り 気仙沼に熊谷桜を植える会の10周年記念誌「千穐楽から未来へ」が発行されました。
気仙沼に熊谷桜を植える会は、東日本大震災の津波で流され、塩害でダメになってしまった桜並木の代わりに直実公ゆかりの「熊谷桜」を植樹する活動を2014年から行ってきました。
2024年の10回目の訪問で、気仙沼へ植樹された熊谷桜は1024本。記念すべき千本目の植樹は、熊谷一族が宮司を務め、震災時には多くの命を救った八幡神社の境内に植樹されました。10回目の訪問で気仙沼に熊谷桜を植える会の活動は「千本桜の千穐楽」を迎えることになりました。
活動報告には、復興支援の様子や気仙沼の皆さんとの親交の様子などが綴られています。
花のお嫁入り 気仙沼に熊谷桜を植える会 活動報告「千穐楽から未来へ」は、大和屋くまがや館でご覧いただけます。
➡「直実公が絆を結ぶ『熊谷桜』気仙沼に花のお嫁入りレポ」
(2023年)はこちらからご覧ください。
東日本大震災後から12年間にお嫁入りした熊谷桜の苗木現況を見て回り、各現場で市民交流。その際に参考になるのが、古谷館八幡神社宮司夫人 熊谷りえ子さんを中心に纏めた『熊谷桜 花の嫁入りマップ』です。
春になると大勢の人が詰めかける「熊谷桜堤」は有名ですが、気仙沼に植樹された熊谷桜は堤に植えられている桜とは別の種類の桜です。
熊谷桜は、子柄で可愛らしい淡紅色の八重咲の桜で、彼岸桜よりも早く開花することから、一の谷の戦で熊谷次郎直実がさきがけを争った古事にちなんで「熊谷桜(クマガイサクラ)」と名付けられました。
歴史ある桜で、江戸時代以前から文献にその名が記されているほど名高い桜でした。幕末の混乱で幻の桜となってしまい、長らく熊谷市から熊谷桜は姿を消していましたが、平成5年(1993)に桜分類学者の川崎哲也先生、(公財)日本花の会のおかげで、熊谷桜の苗木を手に入れることができ、熊谷市の桜ファンクラブの手によって本数を増やしています。
熊谷市の石上寺には、平成8年(1996)に5本植樹された後も徐々に本数が増え、「熊谷桜の石上寺」が再現されています。
熊谷桜の開花は3月中旬頃。
➡ 2024年の開花の様子はこちらからどうぞ。(くまがやねっと 近隣お出かけ情報)
作成日:2025/02/28 取材記者:なべさん