社会福祉法人白い馬会　白い馬保育園 | くまがやねっと情報局 | 熊谷のことならくまがやねっと

今回ご紹介する保育園は、埼玉県比企郡滑川町にある『社会福祉法人白い馬会　白い馬保育園』です。山の斜面にあり、園舎の裏にある山や沼には様々な野生の動物たちが姿を見せます。国営武蔵丘陵森林公園にも近く、大自然に囲まれた環境です。

白い馬保育園の一番の特徴は、高低差10メートルもある斜面の園庭です。
下から一番上まで登るのに息切れしてしまいそうですが、そんな坂をものともせず、園児が元気に駆け回る姿が見られました。これだけ高低差のある園庭で毎日遊んでいるので、足腰がとても鍛えられそうです。
また、園舎も斜面にあるので、それぞれの保育室が段違いになっています。0～1歳児の子たちには、特に素敵な景色を見せてあげたいという想いから一番上の保育室。続いて2～3歳児、4～5歳児、ホール、学童クラブと下の保育室に移っていくそうです。眺めの良い廊下や園庭の芝生の上で給食を食べる園児の姿は、とてものびのびとしていて気持ちよさそうでした。

園舎のすぐ裏には森が広がり、「ミミズクの森」という愛称で親しまれています。
なぜ「ミミズクの森」と呼ぶのかというと、保育園の駐車場で職員がミミズクを発見したことに由来します。森の一部は草を刈り、父兄と協力して作ったアスレチックがあります。園児たちに人気の遊び場です。それ以外の場所はほとんど手を入れず、自然のままの状態にしてあります。それはこの森に住む動物たちのためです。園舎の周りには4つの沼があり、シラサギやカワセミなど様々な野鳥が姿を現します。山にはキツネの巣穴や野ウサギも生息しているのだとか。
園児達も動物を見つけると「先生、○○がいたよ！」と呼びに来て、皆で観察することもあるそうです。園児達が自然と共に生活をしている様子がうかがえます。

取材に行った際は、園児たちが歌とリズムを披露してくれました。
0才～6才の子たちが、園長が弾くピアノに合わせて元気に歌い、体を動かします。元気いっぱいに体を動かす姿は、本当に楽しそうで、見ているこちらも一緒に動きたくなるほどでした。
近年では、すぐに転んでしまう子や、まっすぐ走れない子が増えていると聞きますが、白い馬保育園の園児たちはそんなことを微塵も感じさせません。普段からリズムをしたり、斜面の園庭や森で体を動かして遊んだりしているので、機敏な動きなどが身についているようです。

「保育園にいる間にたくさん遊ぶから、小学生になった時は集中力や耐久力、体力が身についている。先生の話をよく聞いて、勉強に集中する子が多いんですよ。」と話す岡久園長。幼少期に遊びつくすことで、誰よりも集中力や体力、探究心などが養われるのだそうです。また、四季の移り変わりや命の大切さ、友達との関わりなど、大自然が教えてくれることもたくさんあります。
白い馬保育園の園児たちは、木々や動物とのふれあい、友達との遊びを通して、様々なことを吸収しています。自然と共に成長していると感じる保育園でした。