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熊谷市文化財日記

歴史 地域

妻沼聖天山・国登録有形文化財の概要 1

籠堂(こもりどう)

■妻沼聖天山・関連建造物の位置図


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■籠堂(こもりどう)

●木造2階建、瓦葺、建築面積185㎡ 
●明治12年建立/昭和30年代後半増築

「籠堂」は聖天堂の北東に位置する木造2階建、寄棟造(よせむねづくり)桟瓦葺の建物で、南東には唐破風造(からはふづくり)銅板葺の玄関を設けています。1・2階とも8畳6室を2列に並べ、四周に廊下を廻らしています。2階客殿は、透彫(すかしぼり)の欄間(らんま)などの装飾が見られ、明治18年(1885)と翌19年に昭憲皇后が休息所として使用されたと伝えられています。

■鐘楼(しょうろう)

●木造2階建、瓦葺、建築面積35㎡
●宝暦11年(1761)建立/大正期・昭和26年改修

「鐘楼」は籠堂の西に位置し、入母屋造(いりもやづくり)桟瓦葺の造りで、石造とコンクリート造の二重の基壇上に建てられています。基壇は大正期にかさ上げされたものを、昭和26年に再整備しており、建ちの高い特異な外観を見せています。

■閼伽井堂(あかいどう)

●木造平屋建、銅板葺、建築面積15㎡
●江戸後期建立

「閼伽井堂」は仁王門の南に位置する木造平屋建、入母屋造銅板葺の建物で、中央に井戸を据えた土間と水天宮(すいてんぐう)を祀る一室からなっています。軒廻りに精緻な彫刻を施しており、小規模ながら上質のしつらえを見せています。大工棟梁は、貴惣門を建てた林正道、彫刻は3代目石原常八の息子、高沢介之助と伝えられています。

■参考メモ 国登録有形文化財(建造物)とは

平成8年10月1日に施行された文化財保護法の一部を改正する法律によって、保存及び活用についての措置が特に必要とされる文化財建造物を、文部科学大臣が文化財登録原簿に登録する「文化財登録制度」が導入されました。この登録制度は、近年の国土開発や都市計画の進展、生活様式の変化等により、社会的評価を受けるまもなく消滅の危機にさらされている多種多様かつ大量の近代等の文化財建造物を後世に幅広く継承していくために法制化されました。これは届出制と指導・助言・勧告を基本とする緩やかな保護措置(外観の4分の1以上の変更のみ届け出が必要である)を講じる制度であり、従来の指定制度(重要なものを厳選し、許可制等の強い規制と手厚い保護を行うもの)を補完する制度であると言えます。

■妻沼聖天山・国登録有形文化財の概要 1のスポット写真

「鐘楼」
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「閼伽井堂」
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「仁王門」
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「水屋」
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「平和の塔」
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国宝「歓喜院聖天堂」
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■熊谷市内の建造物 《代表例》

国宝(重要文化財) 歓喜院聖天堂(妻沼聖天山の本殿)
国指定重要文化財 平山家住宅歓喜院貴惣門
県指定文化財 上之村神社本殿雷電神社本殿諏訪神社本殿(上新田)
龍泉寺観音堂(善ケ島)
市指定文化財 根岸家長屋門胄山神社本殿歓喜院中門柴田家書院 など
国登録文化財 坂田医院旧診療所熊谷聖パウロ教会及び門
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作成日:2016/12/14 取材記者:江南文化財センター