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今回は、2022年10月に開催された口笛世界大会2022の口笛世界チャンピオン
口笛奏者 小暮 裕司(こぐれ ゆうじ)さんをご紹介します。
1988年生まれ。
2015年 口笛奏者として活動をはじめる。
口笛世界大会2016に初出場し、ファイナリスト入り。以降のコンテストにおいても常に高成績を収め、口笛世界大会2022において初優勝。
ジャンルや既存の枠に囚われず、口笛音楽の可能性を日々追究している。レパートリーはクラシック、ジャズやポップ、演歌、歌謡曲と幅広い。高い表現力に加え、絶対音感に裏付けされた安定した演奏は各方面より高い評価を得ている。
口笛音楽の奥深さを知っていただくため、演奏依頼はもちろん、レッスンやコンテストについての相談など、看護師として勤務する傍ら口笛音楽の普及に尽力している。
【これまでの大会成績】
・2016年 口笛世界大会 成人男性音源伴奏部門 5位
・2018年 口笛世界大会 成人音源伴奏部門 3位
・2018年 おおさか口笛音楽コンクール 3位
・2022年 口笛世界大会2022 成人音源伴奏部門 優勝
The World Whistlers Convention (WWC, 口笛世界大会)は、1974年~2014年にアメリカ・ノースカロライナで過去41回開催された、International Whistlers Convention (IWC 国際口笛大会)を継承し、2016年より日本で隔年開催される口笛の国際コンテストです。
口笛世界大会では、高い技術を持つ口笛奏者が参加するコンテストをメインに、口笛音楽の普及・音楽性の探求を目的とした大会が開催されています。
コンテストには、あらかじめ用意した音源をバックに演奏する「音源伴奏部門」(年代別)、他の楽器を演奏しながら口笛を吹く「弾き吹き部門」、口笛を活かしたパフォーマンスが求められる「アライドアーツ部門」の3部門があります。
Q:WWC2022 口笛世界大会優勝、おめでとうございます。
早速ですが、口笛を本格的に始めたのはいつ頃からでしょうか。
本格的に始めたのは2015年頃です。音自体は小学生の頃から何となく出せるようになっていました、
Q:2015年からということは、7年で世界チャンピオンに昇り詰めたということですね。これまで、色々な曲を演奏されたと思いますが、どの位の音域が吹けるのでしょうか。本格的な練習を積む前から音域は広かったのでしょうか。
演奏として使う音域は3オクターブくらいで、実音としてはピッコロの音域と同じになります。一応4オクターブ以上の音域は出せますが、音が高すぎて使う場面は殆どありません。最初は1オクターブが精一杯でしたが、試行錯誤しながら少しずつ広がって行きました。今でもまだ広がっています。
Q:さまざまなジャンルの曲を演奏されるそうですが、口笛で表現するのは難しいジャンルもあったのではないでしょうか。また、曲を表現するために特別に学んだことなどはありますか。
意外かもしれませんが、最も難しいジャンルは一般的なJ-popです。歌詞がありきなので、インストではかなり難しいと思います。曲の表現としては、ジャズを学ぶことで楽譜の枠にとらわれない自由な音楽表現が出来るようになりました。
Q:口笛世界大会に出場しようと思ったきっかけを教えてください。
2015年に演奏活動を始めた頃、テレビ番組で口笛の世界大会の存在を知り、腕試しのために出場を決めました。
Q:2022年の口笛世界大会ではどのような曲を演奏されたのでしょうか。
クラシックとしては、フランク作曲「バイオリンソナタ第四楽章」を演奏しました。数あるバイオリンソナタの中でも最高傑作と名高い曲です。ポピュラーとしては後述の「Eiji's folk song」を演奏しています。
Q:2022年の口笛世界大会は小暮さんにとってどんな大会でしたか。
優勝を初めて意識して臨んだ世界大会で、実力の全てを出しきれたステージでした。どんな結果になっても後悔は有りませんでしたが、最高の結果で終わることができ、正に感無量でした。
Q:2022年10月29日開催される『口笛世界大会2022年度優勝記念コンサート』では、口笛世界大会で演奏された「Eiji's folk song」の作曲者、Jazz Bassistの中山英二さんとご一緒されますね。コンサートではこの曲をお二人ご一緒に演奏されるのを期待してもよろしいのでしょうか。
もちろん演奏しますし、恐らく一番の見せ場になる予定です。とてもノリの良い曲で、曲を知らない方でも一回で耳に残ります。自分自身初めて聞いたときに、これは絶対に口笛でやりたいと思いました。
Q:口笛世界大会2022年度優勝記念コンサートにはさまざまなジャンルのアーティストの方が出演されていますが、皆さんと演奏するのに、小暮さんが大切に思っている点や工夫されていることがありましたら教えてください。
それぞれのジャンルに合わせた音作りを常に意識しています。特にジャズでは演奏中の音のやり取りが多彩です。そこでどのような音色を選び、どう演奏するかが腕の見せどころだと思います。口笛は様々な音楽を表現できる、その可能性を実感して頂きたいという思いがあります。
Q:最後に、これからの目標や、やりたいことがありましたら教えてください。
これからは口笛音楽の更なる地位の向上と普及が主な活動目標になります。演奏動画の配信や、様々なアーティストさんとのコラボにも積極的に取り組んで行きたい考えております。
小暮裕司 WWC 口笛世界大会2022年度
優勝記念コンサート
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作成日:2023/10/19 取材記者:なべさん