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熊谷人物伝

歴史 地域

第170回 熊谷うちわ祭大総代 栗原 弘さん

今回ご紹介するのは
熊谷うちわ祭 令和元年年番町彌生町区 大総代 栗原 弘(くりはら ひろし)さんです。

■プロフィール

年番送り

1962年 熊谷市弥生町に生まれる
     熊谷市立東小学校、熊谷市立富士見中学校、
     埼玉県立行田高等学校卒業
1980年 陸上競技ハンマー投げにてインターハイ出場
1982年 秩父鉄道株式会社
1991年 郵政省吉岡郵便局
2012年 日本郵便株式会社 熊谷郵便局兼川本郵便局

小学5年生で弥生町お囃子会に入会。中学・高校は部活に専念。
20歳の時に祭に復活。
熊谷祇園会60年の歴史の中で、支部長経験者として初の大総代。

熊谷山車屋台祭研究会 副会長
江戸天下祭研究会神田倶楽部
関東山車祭研究会
愛知山車祭り研究会

■「神人和楽」の団扇祭

新元号幕開けの本年のお祭りでは、その意識のもと、年に一度お出ましになる神様に神輿渡御をはじめ、依代(よりしろ)とされる山車・屋台の巡行では、神がその霊威を振りまきながら人々の住む町を練り歩くということでもあり、すなわち、こうして氏子地域すべての町に神の恩恵がくまなく届くのであります。
お祭りの本質を知ったうえで、神と人々の距離が最も近づくこのときを世代を越えた多くの人々が力を合せて神様に喜んでもらえるような御奉仕をしようと心を一つにして行うことが大切です。時代を超えて受け継がれた氏子衆皆さまの心意気が、日本一の冠がつく真夏の熊谷をより熱くするそのエネルギーこそが、1975年(昭和50年)関東一の祇園を謳い44年の夏を迎える熊谷うちわ祭の最大の見どころであります。
新元号元年の熊谷うちわ祭をしっかりとした神事と、万全の準備、安全対策をもって盛大にして無事故にて斎行し、神様とお客様をお迎えしてもてなす、そして、感謝してともに楽しみましょう。

■お薦め! うちわ祭スポット紹介!

20日 初叩き合い
(2018年撮影)

【7月20日 19:00~ JR熊谷駅北口 初叩き合い】
初日のみどころといえば、19時から熊谷駅前で執り行われる「初叩き合い」です。
駅前ロータリーに12台の山車・屋台が一直線に並んで行う叩き合いは、人気のスポット。毎年、多くの来場者で賑わいます。
今年は、ラグビーワールドカップ開催に向けて掲げられている大きなロゴと、熊谷うちわ祭の山車・屋台がコラボ。
ラグビーワールドカップのロゴを活かすように、12台の山車・屋台が並びます。
「4年に一度じゃない、一生に一度」のフォトスポットとしてもおすすめです。
>>山車・屋台配置図はこちらからご覧いただけます。

21日 巡行祭
(2018年撮影)

【7月21日 12:40~ 巡行祭 ①清祓儀】
例年、国道17号八木橋前交差点で執り行われる清祓儀ですが、今年の清祓儀は彌生町区西・鎌倉交差点で執り行います。
年番区、彌生町区は本宮に近い町区ということもあり、うちわ祭にいらっしゃる皆様に本宮「愛宕八坂神社」を知っていいただきたいという思いを込めて、本宮に近い交差点での清祓儀となりました。
10台の山車・屋台が交差点を囲むように並び、神事を行った後に巡行へ出発します。
熊谷うちわ祭期間中、行宮で行われる神事をご覧になる方が多いことと思いますが、清祓儀に合わせて本宮へ参拝されてみてはいかがでしょうか。
>>山車・屋台配置図はこちらからご覧いただけます。

2018年撮影
お祭りひろば近くでの叩き合い

【7月21日 13:05頃 巡行祭 ②国道17号4台並列巡行】
清祓儀の後、巡行は国道17号に入り西へ向かって進みますが、妻沼県道交差点(八木橋南西側)で4台の山車・屋台が横一列に並んだ後、交差点を通過します。道一杯に並ぶ4台の山車・屋台の姿は迫力満点です。
巡行祭のなかでも、4台の山車・屋台が並んで動くのはこの交差点を渡る2回(往路・復路)だけですので、お見逃しなく!




【7月21日 14:00頃 巡行祭 ③コミュニティーひろば前、扇形叩き合い】
コミュニティーひろば前交差点に、久方ぶりに山車・屋台が集結します!
うちわ祭期間中に何度も行われる叩き合い。集結場所によって山車・屋台の並び方が違います。
昼間の叩き合いで12台の山車が横並びの陣形を取るのはこの時だけ。夜とはまた違う雰囲気を味わうこともできるおすすめスポットです。

■熊谷うちわ祭について

写真提供:栗原様

平成24年に熊谷市指定無形民俗文化財に指定され、関東一の祇園と謳われる『熊谷うちわ祭』。
熊谷の八坂神社は京都の八坂神社の末社にあたり、毎年7月20日・21日・22日に八坂神社の例大祭が挙行されます。
熊谷うちわ祭の3日間は、12台の山車・屋台が市内を練り歩き、疫病退散、五穀豊穣、商売繁盛を祈願します。
うちわ祭を仕切る最高責任者である大総代は、第壱本町区、第弐本町区、筑波区、銀座区、彌生町区、荒川区、鎌倉区、仲町区の8ヶ町が持ち回りで『年番』を受け持つ建制順で、その年の『年番』となった町内から選ばれます。

熊谷うちわ祭の3日間は『年に一度、神様みずからが地上に降りてきてくださる』貴重な機会です。
神様の神威が強い時でもあります。
氏子として神様をお迎えし、行宮で一年の祈願をしましょう。

≫≫山車・屋台の運行など、詳しくは『関東一の祇園 熊谷うちわ祭』公式HPよりご覧ください。
 ※『熊谷うちわ祭』期間中の交通規制略図もご覧になれます。

■熊谷うちわ祭日程

20日 初叩き合い

熊谷うちわ祭の3日間、山車・屋台の運行や祭事などの見どころをご紹介!
 ≫≫7月20日の見どころはこちら!
 ≫≫7月21日の見どころはこちら!
 ≫≫7月22日の見どころはこちら!

※露天は20日の夜、21日、22日の出店となります。

■第170回 熊谷うちわ祭大総代 栗原 弘さんのスポット写真

7月20日
神輿渡御
7月20日
渡御着輿祭前
7月20日
初叩き合いへ向かう山車・屋台
7月20日
初叩き合い
7月21日
巡行祭
7月21日
行宮参り
7月21日
八木橋前叩き合い
7月21日
八木橋前叩き合い
7月22日
年番送り会場の様子
7月20日
初叩き合い、山車・屋台配置図
7月21日
巡行祭清祓儀 山車・屋台配置図

作成日:2019/07/12 取材記者:なべさん